第四回台湾大学・名古屋大学大学院生合同発表会
活動花絮
日期:2017.6.17 | 單位:台湾大学・名古屋大学
    

   

   
第四回台湾大学・名古屋大学大学院生合同発表会
日期:2017.06.17 | 單位:臺灣大學日本研究中心
第四回台湾大学・名古屋大学大学院生合同発表会
 2017年6月17日、名古屋大学にて名古屋大学・台湾大学第4回大学院生研究交流集会「学究の百花繚乱」が開催された。

 開催に先立ち、開会式では両大学のセンター長より挨拶があった。名古屋大学の藤木秀朗教授は「毎年恒例になってきた両校の研究交流集会だが、今年は実にさまざまな分野の研究発表が集まっている。今後はわかりやすい言葉で専門外の人に自分の研究を説明することが求められてくると思うが、その練習にもなるのでいい機会だ」、本センターの徐興慶教授は「名古屋大学との学術交流は、他の協定校と比べて最もさかんだ。院生の研究発表がメインなので、本センターの”若手研究者の育成”という目標とのつながりもあり大変喜ばしい」と述べ、それぞれが4回目となる研究交流集会の開催に喜びと感謝の意を表した。

 両大学の院生(卒業生含む)は4つのセッションに分かれて発表し、互いに質問をしたり意見交換したりするなど有意義な一日を過ごした。

 最後の閉会式では、本センターの林立萍教授より「今日は若手研究者である皆さんの発表を聞いて、自分もとても刺激を受けた。今日の皆さんの発表が“未来の最先端の研究”になると期待している」との挨拶があった。
基調講演

講演者:徐興慶(台湾大学日本語文学系教授・日本研究センター主任)
テーマ:近世日中文化交流の断章―『獨立性易全集』刊行までの史的考察

セッション1-言語

発表者:馬静雯(名古屋大学大学院文学研究科博士課程後期課程日本文化学)
テーマ:「和刻三言」における語気助詞の訓読について―「麼」を中心に

発表者:許妝荘(台湾大学日本語文学系修士課程)
テーマ:呂赫若の作品にみられる台湾語と日本語について

発表者:陳冠霖(大阪大学文学院言語文化研究科博士後期課程)
テーマ:台湾人日本語学習者のアクセント感―台湾在住学習者と大阪在住学習者の比較

セッション2―前近代

発表者:蔣薰誼(台湾大学政治学科修士課程、現在東京大学交換留学中)
テーマ:清儒對≪論語徴≫接受與批判―以吳英≪有竹石軒經句說≫為中心

発表者:金陀美(名古屋大学院文研究科博士課程後期比較人文学)
テーマ:春日明神託宣における恵上人の夢

セッション3―近代

発表者:加藤真生(名古屋大学大学院文学研究科博士課程前期課程日本史学)
テーマ: 日清戦争におけるコレラ流行と防疫問題

発表者:澤茂仁(名古屋大学大学院人文学研究科博士課程後期課程映像学)
テーマ:「大写し」をめぐる映画経験——『島の女』(1920)と「ドツと笑う」見物人

発表者:比根屋亮太(台湾大学政治学科博士課程)
テーマ:中華民国の沖縄帰属問題に対する態度の研究——1943年1972年を中心に

セッション4―ジェンダー

発表者:劉昱萱(京都大学大学院文学研究科修士課程)
テーマ:『伽婢子』の女性描写について

発表者:楊佳嘉(名古屋大学大学院人文学研究科博士課程後期課程日本文化学)
テーマ:1920年代後半の日本女性知識人が見た中国——『女人芸術』を中心に

発表者:大江光子(名古屋大学大学院国際言語文化研究科博士課程前期課程ジェンダー学)
テーマ:村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』における他者の関わり