劉傑演講活動
劉傑演講活動 活動花絮
日期:2016.12.20 | 單位:臺灣大學日本研究中心
        

        

講 題:日本の「中國通」と歷史認識問題

主講人:劉傑(早稲田大学社会科学部教授)

劉傑演講活動
日期:2016.12.20 | 單位:臺灣大學日本研究中心
日本の「中國通」と歷史認識問題
概 要

 戦前多くの「中国通」が日本の政府組織や軍部のなかで活躍した。彼らの中国理解と対中国認識が、日本の中国政策にどのような影響を及ぼしたのか。また、彼らの思想と行動を歴史学的にどのように評価するのか、戦前の日中関係史の重要なテーマである。

 例えば、東亜同文書院を卒業した石射猪太郎は盧溝橋事件勃発時の外務省東亜局長(在任一九三七年五月一二日—三八年一一月九日)として日中戦争の早期解決に奔走した。戦争がその後拡大の一途をたどり、石射の努力は報われることはなかった。石射と彼をめぐる「和平派」グループを日中戦争史のなかでどのように位置づけるのか、道義が国家の利益と衝突するとき、外交官はどのように行動したのか。さらにそこから発展して、「中国通」外交官を日中関係史の中でどのように位置づけるのか、という問題は、日中戦争の全体像と日中関係の多面性を把握する上で必要不可欠な作業である。

 本報告は日中戦争初期の石射猪太郎の活動を通して、いわゆる「中国通」外交官の思想と行動を検証し、日中関係史を検討するための新たな視角を探ってみたいと思う。

 また、東アジアの国際関係に大きな陰を落としているものに、「歴史認識」の問題がある。大きな「時代」と、その時代に展開された個別の事象をどのように関連させながら、歴史を理解するのか。歴史認識の問題をこのような視点から考えてみたいと思う。