環太平洋パートナーシップ(TPP)協定フォーラム—日台加盟の経験と影響
環太平洋パートナーシップ(TPP)協定フォーラム 活動花絮
日期:2016.10.22 | 單位:臺灣大學日本研究中心
    

     

   

   

   

   

   




環太平洋パートナーシップ(TPP)協定フォーラム—日台加盟の経験と影響
日期:2016.10.22 | 單位:臺灣大學日本研究中心
環太平洋パートナーシップ(TPP)協定フォーラム—日台加盟の経験と影響

 2016年10月22日、国立台湾大学応用力学館国際会議庁にて「環太平洋パートナーシップ(TPP)協定フォーラム—日台加盟の経験と影響」を開催した。日台の研究者がTPPの展望やTPP加入が及ぼす影響等について、それぞれの立場や観点から意見を述べ、また討論を行った。

 2015年10月5日に合意に至ったTPPは、「域内市場の一体化を促し、参加各国の国内改革を進展させる起爆剤となる」と期待されている経済連携協定である。現在、日本やアメリカ等12ヶ国が参加しており、台湾も参加の意思を表明している。このTPPは我々の生活にも大きく関わってくるものであるため、今回のフォーラムは研究者や金融・貿易業といった経済に関わりが深い方々だけでなく、さまざまな経歴を持つ方々の参加があり、TPPへの関心の高さが窺えた。また、各講演後の質疑応答の際には会場から多くの質問が挙がり、その目の付けどころや質問の鋭さを講演者が感心する場面も見られた。このような講演者と参加者の交流は休憩時間にまで及び、1日を通してそれぞれが有意義な時間を過ごすことができた。

 プログラムの詳細は以下の通り。

【基調講演一】

講演者:鄧振中(行政院政務委員)
テーマ:台湾のTPP加入がもたらす効果および利益

【基調講演二】

講演者:鈴木英夫(新日鐵住金(株)常務執行役員、元日本経済産業省通商政策局長)
テーマ:TPPの内容と経済効果および今後の展望

【議題一】TPPの展望

講演者:菅原淳一(みずほ総合研究所(株)政策調査部主席研究員)
テーマ:TPPの意義と今後の展望—FTAAP構築に向けて—

講演者:李淳((財)中華経済研究院WTO及びRTAセンター副執行長)
テーマ:台湾の経済転換への挑戦とTPP加入の意義

【議題二】TPPの影響

講演者:渡邊賴純(慶応大学教授)
テーマ:TPP合意の評価とその国際政治経済学的意義

講演者:伊藤信悟(みずほ総合研究所(株)調査本部アジア調査部主席研究員)
テーマ:中韓FTAが日本、台湾に与える影響—対中輸出への影響を中心に—

講演者:徐世勳(国立台湾大学農業経済学部教授)
テーマ:台湾のTPP加盟が台湾農業部門に与える経済的影響の評価および想定される対策

【パネルディスカッション】

テーマ:
  1.日本のTPP加入の影響と経験及びそれに台湾への教訓
  2.日台がTPPに関する提携の可能性

パネリスト:
  楊珍妮(経済部国際貿易局局長)
  菅原淳一(同上)
  渡邊賴純(同上)
  徐世勳(同上)
  伊藤信悟(同上)
  鈴木英夫(同上)