第11回海港都市国際シンポジウム
第11回海港都市国際シンポジウム 活動花絮
日期:2015.04.25 | 單位:中央研究院人文社會科學研究中心、亞太區域研究專題中心、臺灣大學文學院日本研究中心
        

     
第11回海港都市国際シンポジウム 議程表
日期:2015.04.25 | 單位:中央研究院人文社會科學研究中心、亞太區域研究專題中心、臺灣大學文學院日本研究中心
第11回海港都市国際シンポジウム
 四方を海に囲まれた台湾社会を構成する重要な要素は、海上交流やその過程で伝わってきた異国文化である。東アジア諸国も、活発な海上貿易を通して密接に往来していた。今回、台湾大学日本研究センターは、中央研究院人文社会科学研究センターと共催で日本・韓国の海港都市にある大学の研究者を招聘して、本シンポジウムを開催した。歴史、文化、文学などの領域から海港都市の重要性と特殊性を探求し、台湾、東アジアの海洋文化研究の進歩を目指すことを目的としている。
【基調講演】

主持人:張彬村(中央研究院人文社會科學研究中心研究員)
講演者:林滿紅(中央研究院近代史研究所、人社中心合聘研究員)
テーマ:東アジア海域における琉球と台湾
概 要:

 近代史の角度から見ると、琉球の没落と台湾の興隆には非常に深い関係がある。琉球は独立した国から従属国となり、台湾はその逆の道をたどっている。これは当時の東アジア海域で次第に新たな貿易中継地が増えていき、それに伴い当該地域での琉球の地位が低下していったことをあらわしている。台湾はこのような状況の下で、日本の銀と中国の生糸の貿易を通して東アジア地域における地位を高めていき、その後も東アジア、ひいては世界の海上貿易の仲介地としての役割を担っていった。1949年の朝鮮戦争で、台湾はアメリカのアジア太平洋防衛線における重要な拠点となった。比較してみると、沖縄は1945年からアメリカの管轄となり、1972年に日本に返還され「沖縄県」となった。しかし2000年以降中国の経済成長に伴い、日台韓にとって最も主要な輸出市場はアメリカから中国へと移り、韓国は首都の原名がソウルだと強調すると同時に、中国最大の貿易パートナーとなった。台湾は貿易において絶えず辺境に追いやられているが、この過程の中で沖縄の二の舞いになってしまうことはないだろうか。独立性を維持できるか否かは、台湾人が両岸関係をどう見るかにかかっている。
 
【論文発表】

‧Session A1 主持人:劉序楓(中央研究院人社中心)
 発表者:羅麗馨(中興大学歷史系教授)
 テーマ:豐臣秀吉侵略朝鮮:日、朝、明三國軍中之疾疫、情蒐與通訊

 発表者:野上建紀(長崎大学多文化社会学部准教授)
 テーマ:ラテンアメリカにおける肥前磁器流通

 発表者:金泰萬(韓国海洋大学東アジア学科教授)
 テーマ:《海國圖志》に現れた魏源の世界認識


‧Session A2 主持人:辻本雅史(台灣大學日文系教授)
 発表者:王維(長崎大学多文化社会学部教授)
 テーマ:異文化性を活用した観光戦略―長崎の「祭り」を中心に

 発表者:許錫(木浦大学日語日文学科教授)
 テーマ:19世紀末 韓國 古典小說の日本語飜譯と新聞の役割について一考察

 発表者:樋口大佑(神戶大學人文學研究科准教授)
 テーマ:石牟礼道子のテクストにおける環不知火海地域の「流民」の表象について


‧Session A3 主持人:徐興慶(台灣大學日本研究中心主任)
 発表者:柳敎烈(韓国海洋大学国際海洋問題研究所教授)
 テーマ:帝國日本海軍の軍港都市 鎭海と 衛生問題―近代的專門知識と 都市計劃―

 発表者:金勝(韓国海洋大学HK教授)
 テーマ:日本殖民統治時期釜山的釀酒業
 
【研究生發表】

‧Session B1 主持人:鄭維中(中央研究院人社中心助研究員)
 発表者:尹正華(韓国海洋大学Ocean Culture-Contents博士生)
 テーマ:「三寶太監西洋記通俗講義」的體現的樊登思想

 発表者:謝麗(韓国海洋大学國際海洋問題研究所輔助員)
 テーマ:20世紀20年代滿州大豆商品的開發與世界出口—兼論大連港的作用

 発表者:李佩蓁(中央研究院人社中心海洋史研究博士培育生)
 テーマ:晚清通商口岸的制度修正與地方交涉


‧Session B2 主持人:岡本弘道(廣島縣立大學國際文化學科准教授)
 発表者:小谷真千代(神戸大学人文學研究科博士生)
 テーマ:神戸港における労働の景観と下請労働市場―造船所・倉庫・マネキンの展示をてがかりとして

 発表者:游智勝(中央研究院人社中心海洋史研究博士培育生)
 テーマ:1920至1930年代的臺灣築港請願運動