本講演は京都大学の分野横断プラットフォームの一つのイベント、「東アジア学際融合グループ」を通して、人文学と社会的実践の関係を検討しようとする。ここでいう人文学は哲学、仏教学、歴史学、美学、考古学、文献学を含んでおり、社会的実践とは具体的に「哲学者の記念館の持続可能な経営」を指す。このイベントの参加者たちは主にモノの真偽、意義、価値ないし文化遺産などの概念から両者の関係を検討する。いかにこれらの概念を定義するのかという作業自体は、このイベントの参加者たちが「いかに哲学者の記念館を持続的に経営するのか」という問題を考える鍵となる。