本校文學院日本研究中心於2023年10月21-22日(六–日),假臺灣大學文學院演講廳舉辦「展望人文學與社會科學交錯的日本研究新未來」國際學術研討會。本次研討會規劃了3場專題演講、1場圓桌會議、2篇研究發表及4篇青年研究發表,聚焦於聯合國「2030永續發展目標」(SDGs)之核心目標1「貧窮」,由SDGs倡議的社會、經濟、環境的三個主軸出發,探討人文學與社會科學交錯的日本研究,期許加深研究者之間的連結,展望日本研究的新未來。
論壇第一天(10月21日)邀請到日本台灣交流協會新聞文化部部長村本千晶女士、東芝國際交流財團專務理事大森圭介先生致詞,拉開活動序幕。專題演講第一場由立教大學社會學部村瀨洋一教授主講,以新冠疫情下日本社會的特徵為題,講述不平等意識與社會階層相關的計量分析。第二場由日本台灣交流協會服部崇副代表主講,從日本長期以來致力於SDGs的角度出發,分析日本與國內外進行交涉時所運用的論述策略。圓桌會議以「展望人文學與社會科學交錯的日本研究新未來」為題,廣邀國內各大學人文學領域與社會科學領域學者,探討當今人文學與社會科學能夠為日本研究帶來什麼樣的嶄新方向。接下來由淡江大學王美玲副教授及勤益科技大學鄭明政副教授進行以教育及法律為主題的2篇研究發表,以及國際關係、歷史領域的2篇青年研究發表,為緊湊的首日議程作結。
論壇第二日(10月22日)以第三場專題演講「高速社會的環境史」作為開場。主講者京都大學人文科學研究所瀬戸口明久准教授以社會高速成長的代表產物—汽車為例,從歷史的角度觀察現今的生活習慣,源於汽車帶來的影響無所不在,令人深思。最後則是以社會、文學領域的2篇青年研究發表作結。場內有新世代研究人才之間的切磋交流,以及在場學者的評論指導,希冀提升年輕世代的學術能量。
本次研討會睽違四年恢復以實體方式進行,在為期兩天的研討會中,邀請到人文與社會科學領域的學者齊聚一堂進行演講與發表,面對面互相討論、交換意見。走過新冠疫情,社會逐漸重新步上軌道的現在,我們更應深入思考無論是有關疾病、貧窮,抑或是社會、經濟、環境等問題。期許提升對於日本研究的關注,進而回饋台灣這一片土地,共同創造出一個更臻完美的人類社會,是舉辦本次研討會的初衷所在。
10/21 (六)議程 |
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專題演講1 (社會) |
主持人:林立萍(臺灣大學日本語文學系教授) 主講人:村瀨洋一(立教大學社會學部教授) 講 題:新型コロナ禍における日本社会の特徴:不平等意識と社会階層に関する計量分析 |
圓桌會議 |
主 題:展望人文學與社會科學交錯的日本研究新未來 主持人:曹景惠(臺灣大學日本語文學系副教授兼系主任/日本研究中心主任) 與談人:小林貴典(臺北大學法律學系助理教授) 張宜樺(臺中科技大學應用日語系副教授兼系主任) 郭珮君(臺灣大學歷史學系助理教授) 楊雯婷(政治大學日本研究學位學程助理教授) 董莊敬(文藻大學日本語文系教授) 蘇顯揚(臺灣大學日本語文學系兼任教授) (按姓氏筆畫順) |
專題演講2 (經濟) |
主持人:蘇顯揚(中華經濟研究院日本中心總顧問) 主講人:服部崇(公益財團法人日本台灣交流協會副代表) 講 題:SDGsに関する日本の取り組みを巡って~国際交渉と国内実施の言説分析~ |
研究發表1 & 2 |
主持人:王世和(東吳大學外國語文學院院長/東亞區域發展研究中心主任) 發表人:王美玲(淡江大學日本語文學系副教授)
發表人:鄭明政(勤益科技大學通識教育中心副教授/日本研究中心主任)
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青年研究發表1 |
主持人:郭珮君(臺灣大學歷史學系助理教授) 發表人:黃俊華(臺灣大學政治學系碩士班) 題 目:國際法與國內政治的折衝:以日本《領海法》特定海域制度為例 討論人:楊雯婷(政治大學日本研究學位學程助理教授)
發表人:簡峙瑜(臺灣大學歷史學系碩士班) 題 目:大和佛教王權的擴張——以渡來系氏族秦氏為中心 討論人:郭珮君(臺灣大學歷史學系助理教授) |
10/22 (日) |
專題演講3 (環境思想) |
主持人:曹景惠(臺灣大學日本語文學系副教授兼系主任/日本研究中心主任) 主講人:瀬戸口明久(京都大學人文科學研究所准教授) 講 題:高速度社会の環境史–「環境」としての自動車 |
青年研究發表2 |
主持人:田世民(臺灣大學日本語文學系副教授) 發表人:梁禾璿(臺灣大學國家發展研究所碩士班) 題 目:SDGs「貧窮」的改善方針—以日本「質の高い成長」概念為核心 討論人:何思慎(輔仁大學日文系特聘教授/臺灣大學日文系兼任教授) 發表人:廣橋賢藏(中國文化大學日本語文學系碩士班) 題 目:北方謙三「望郷の道」に見る新高製菓の歩み 〜SDGs目標「貧困をなくす」べく台湾に根を下ろした人々の理想の人生〜 討論人:王憶雲(臺灣大學日本語文學系副教授) |
本学日本研究センターは、2023年10月21~22日(土~日)に台湾大学文学院会議ホールにおいて、「人文学と社会科学が交差する日本研究のさらなる展開に向けて」国際学術シンポジウムを開催した。本シンポジウムは基調講演3本、パネルディスカッション1本、研究発表2本と次世代論文発表4本で構成された。国連「持続可能な開発目標」(SDGs)の目標1「貧困をなくそう」に焦点を当て、SDGsの呼びかける社会・経済・環境の三つの側面から、人文学と社会科学の交差する日本研究を探り、研究者間のつながりを深化し、日本研究の新しい未来を展望する。
シンポジウムの初日(10月21日)は、公益財団法人日本台湾交流協会広報文化部の村本千晶部長、公益財団法人東芝国際交流財団の大森圭介専務理事のご挨拶によって幕を開けた。最初の基調講演者の立教大学社会学部村瀬洋一教授は、新型コロナ禍における日本社会の特徴をテーマに、不平等意識と社会階層に関する計量分析について講演された。次に行われたパネルディスカッションでは、「人文学と社会科学が交差する日本研究のさらなる展開に向けて」をテーマに、国内の人文学と社会科学の研究者や専門家によって、人文学と社会科学が交差する時に、日本研究にどのような新しい視点をもたらすことができるのかについて議論が交わされた。午後始めの基調講演では、公益財団法人日本台湾交流協会服部崇副代表によるもので、SDGsに関する日本の取り組みを巡って、国際交渉と国内実質の言説について分析された。最後に、研究者による教育・法律分野の研究発表と、院生による国際関係・歴史分野の論文発表が行われ、シンポジウム初日の幕を閉じた。
シンポジウムの二日目(10月22日)は、3本目の基調講演「高速度社会の環境史」で始まった。京都大学人文科学研究所瀬戸口明久准教授は、社会が高速で成長する代表産物である自動車を例に挙げ、歴史的観点から見ると、現代の生活習慣を形成する背景には、自動車がもたしてきた影響が実のところ潜んでいることを提起され、深く考えさせられた。最後は院生による社会・文学分野の論文発表でシンポジウムの幕を閉じました。このセッションを通して、若い院生たちは研究者の指摘をもらい、さらに同世代との意見交換を行うことで、自身の研究を見つめ直すには良い刺激となったのである。
本シンポジウムは「人文学と社会科学が交差する日本研究のさらなる展開に向けて–(SDGs)の目標1「貧困をなくそう」を中心に」をテーマとして、各分野の学者や研究者を招き、二日間にわたり多彩な講演、討論や発表が行われた。コロナ禍の終息が見え始め、元の生活に戻りつつある中、参加者の皆様が共に疫病・貧困・社会・経済・環境について考えることで、日本研究への関心を高め、台湾における日本研究のさらなる発展を期待している。さらにその研究成果が台湾という土地に還元され、より良い人間社会の構築に助けとなることが、本シンポジウムの開催の意義である。
議程 |
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10/21(土) |
基調講演1 (社会) |
司会者:林立萍(台湾大学日本語文学系教授) 講 師:村瀨洋一(立教大学社會学部教授) テーマ:新型コロナ禍における日本社会の特徴:不平等意識と社会階層に関する計量分析 |
パネルディスカッション |
テーマ:人文学と社会科学が交錯する日本研究のさらなる展開に向けて 司会者:曹景惠(台湾大学日本語文学系副教授兼系主任/日本研究中心主任) パネリスト:小林貴典(台北大学法律学系助理教授) 張宜樺(台中科技大学応用日語系副教授兼主任) 郭珮君(台湾大学歴史学系助理教授) 楊雯婷(政治大学日本研究プログラム助理教授) 董荘敬(文藻外語大学応用日語系教授) 蘇顯揚(台湾大学日本語文学系兼任教授) (氏名画数順) |
基調講演2 (経済) |
司会者:蘇顯揚(中華経済研究院日本中心総顧問) 講 師:服部崇(公益財団法人日本台湾交流協会副代表) テーマ:SDGsに関する日本の取り組みを巡って~国際交渉と国内実施の言説分析~ |
研究発表1 & 2 |
座 長:王世和(東吳大学外国語文学院院長/東アジア区域発展研究中心主任) 発表者:王美玲(淡江大学日本語文学系副教授) テーマ:日本におけるフリースクールの形成と影響–貧困の子どもの教育を支援するために– 討論者:董荘敬(文藻外語大学応用日語系教授) 発表者:鄭明政(勤益科技大学通識教育中心副教授兼日本研究中心主任) テーマ:貧困の排除と生存権保障 討論者:小林貴典(台北大学法律学系助理教授) |
次世代研究発表1 |
座 長:郭珮君(台湾大学歴史学系助理教授)) 発表者:黃俊華(台湾大学政治学系修士課程) テーマ:國際法與國內政治的折衝:以日本《領海法》特定海域制度為例 コメンテーター:楊雯婷(政治大学日本研究プログラム助理教授)
発表者:簡峙瑜(台湾大学歴史学系修士課程) テーマ:大和佛教王權的擴張——以渡來系氏族秦氏為中心 コメンテーター:郭珮君(台湾大学歴史学系助理教授) |
10/22 (日) |
基調講演3 (環境思想) |
司会者:曹景惠(台湾大学日本語文学系副教授兼系主任/日本研究中心主任) 講 師:瀬戸口明久(京都大学人文科学研究所准教授) テーマ:高速度社会の環境史–「環境」としての自動車 |
次世代研究発表2 |
座 長:田世民(台湾大学日本語文学系副教授) 発表者:梁禾璿(台湾大学国家発展研究所修士課程) テーマ:SDGs「貧窮」的改善方針—以日本「質の高い成長」概念為核心 コメンテーター:何思慎(輔仁大學日本語文学系特聘教授) 発表者:廣橋賢藏(中国文化大学日本語文学系修士課程) テーマ:北方謙三「望郷の道」に見る新高製菓の歩み〜SDGs目標「貧困をなくす」べく台湾に根を下ろした人々の理想の人生〜 コメンテーター:王憶雲(台湾大学日本語文学系副教授) |