本中心於2023年9月9日假臺灣大學博雅教學館301教室舉辦「第十屆全國研究生研習營」。本研習營以「人文與社會科學的對話」為目標,每年廣邀各領域專業學者授課,期許增進學員對日本的認識,培育新一代的日本研究人才。今年第十屆研習營邀請了法律、文學、經濟、國際關係、歷史等領域的著名學者,精采豐富的課程內容,帶領學生了解當前最新的研究動態。
曹景惠主任於開幕式致詞表示,日本無論是在地理位置、歷史發展淵源、國民外交、觀光旅遊上,都是與台灣十分親近,且值得探索的國家。期待透過本研習營,培育知日的人才,使學員們無論對日本的文化、歷史、政治、社會等面向,都能有更立體、更多元、更深層的理解。而本校歷史系甘懷真教授也於閉幕式致詞表示,台灣在日本研究上還有許多能夠發展的課題,希望可以透過此研習營培育各方面的日本研究人才。
【法律領域】 |
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主講人:鈴木賢(明治大學法學部教授/北海道大學名譽教授) 近幾年,在日本有關同志LGBTQ+的人權議題才成為政治場域的熱門話題,並不少當事人提出訴訟,訴求同性結婚,同性伴侶的居留權及社會保障權益,免性器官手術換性別登記,限制使用職場廁所的違法性等的訴訟。2023年6月16日,正式通過第一部專門以LGBTQ族群為對象的法律,LGBT理解增進法。本報告將疏理這些訴訟判決,立法及相關社會背景,並分析未來走向。 |
【文學領域】 |
主講人:柴佳世乃(千葉大學大學院人文科學研究院教授) 儀禮在古代中世社會中佔有重要的地位。在佛教法會上,人們會詠唱文藝的優美文章,而其文章也充滿了傳統藝能的要素。本次授課內容將著眼於佛教儀禮的詞彙(文章)和樂曲(傳統藝能的要素),來考察中世時期的文藝與宗教、藝能是如何交錯連結的。 具體而言,將以安居院流的著名唱導師澄憲(1126~1203)所著作的《如意輪講式》為例來討論。《如意輪講式》是一篇有關如意輪觀音信仰的佛教儀禮文章(「講式」),全文長達七段,運用美麗的語句撰寫而成。透過解讀這篇講式的文章,闡明它具備豐富文學性的特徵,以及其如何納入說話傳承文學,並以多重的視角來思考佛教儀禮流傳至當今社會的現代意義。希望各位能夠藉由本次的授課內容,理解古典文學與佛教儀禮其實距離我們並不遙遠,進而樂於接觸它。 |
【地方創生.經濟領域】 |
主講人:崔曉倩(中正大學經濟學系教授) 為了因應人口過度集中於東京都會區(即所謂的東京一極集中),日本安倍政府因此於2014年提出「地方創生」,希望藉此減緩地方人口的快速流失,並提升日本整體的經濟動能。同樣地,鑑於高齡少子化趨勢導致非都會區的人口結構快速傾斜,台灣也於2019年積極導入地方創生的概念,希望透過政府計畫來發展偏鄉地區的特色產業,讓青年回流、讓經濟活化。然而,基本上,台日兩地的地方創生政策不論從主事單位、涵蓋範圍、預算規模,乃至產業內容、執行成效,都出現非常大的差異。 本課程除了從經濟發展與產業轉型的觀點來比較台日的地方創生之外,也希望透過日本地方創生在產業面以及經濟面所形成的發酵與改變,針對台灣產業目前所面臨的諸如缺才與缺工的難題,嘗試爬梳出可供進一步討論的課題。 |
【國際關係領域】 |
主講人:楊雯婷(政治大學日本研究學位學程助理教授) 從2014年鬆綁集團自衛權及2022年底公布的防衛三文件,都可看出日本政府漸漸鬆綁了諸多對防衛政策的限制,轉向增強防衛力的政策。為何日本政府要推動如此的政策轉變?背後原因是因應國際局勢的變化,還是決策者的偏好及宿願? 另一方面,日本防衛政策戰後向來受到國內法制及輿論的限制。前者主要為憲法第九條及防衛相關的法律,後者則是戰後日本社會支持著和平主義憲法,並不歡迎鬆綁對防衛政策限制及防衛力增強的政策。既然如此,日本社會是如何看待近年防衛政策的改變? 本演講將分為三個部分:首先,介紹憲法第九條的憲法解釋及防衛政策的變遷,以及當時日本社會對於防衛政策的態度。再者,細緻地討論近年防衛政策的變化內容及背後原因。最後,將從民調資料來看,日本社會是如何看待近年防衛政策的改變? |
【歷史領域】 |
主講人: 曾寶滿(臺灣大學歷史學系助理教授) 傳記涉及個人生活、特定環境與多層次的歷史經驗。傳記也提醒著我們,過去是由個人的凝視與群體、事件的發展相互交織而形成。掌握傳記與歷史研究的關係,有助於我們更立體地審視個人和群體所處的脈絡。眾所皆知,柳田國男是日本民俗學的大家。但較少被人提及的是,他青年時期是一名典型的精英官僚。柳田國男日記的缺漏,以及他的回憶錄《故鄉七十年》書寫方向上的影響,使人們疏於對其官僚時期進行更深入的瞭解。本演講以柳田國男研究為案例,討論傳記與歷史研究的關係,引導聽者瞭解人物傳記的資料蒐集方法與考證,思考歷史學的應用及其侷限。 |
2023年9月9日、本センターは台湾大学博雅教学館301教室にて「第10回全国大学院生ワークショップ」を開催した。このワークショップは「人文学と社会科学との対話」を目標とし、若い世代の学生たちが日本を正確に認識することを目指し、若手日本研究者の育成につながることを目的としている。今回は法律・文学・経済・国際関係・歴史の分野において活躍する講師を招き、最先端の研究動向を講義していただいた。
開会式では、曹景恵主任より、「日本は地縁上、歴史・外交・観光などさまざまな面において台湾とは親交が深く、非常に研究に値する国です。本ワークショップを通じて、知日人材を育て、学生たちに日本の文化・歴史・政治・社会などの面において、より立体的で幅広い理解ができればと思います。」との挨拶があった。閉会式では、本学歴史学科甘懷真教授が「台湾における日本研究についてまだまだ展開できる課題は数えきれません。このワークショップを通して、多方面における日本研究の人材を育成できることを期待しています」と、本ワークショップを締め括った。
【法律領域】 |
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講 師:鈴木賢(明治大學法學部教授/北海道大學名譽教授) 近年、日本ではLGBTQ+の人権にかかわる問題がようやく政治領域でホットな話題となり、多くの当事者が訴訟を提起し、同性間の婚姻を求めるようになっています。また、同性パートナーの在留資格、社会保障の権利にかかわる問題、性別適合手術をすることなく法的性別を変更すること、職場で性自認に従ったトイレを使用することへの制限の違法性を争う訴訟などが提起されています。そして2023年6月16日には日本でははじめて専らLGBTQ+を対象とする法律、LGBT理解増進法が採択されました。本報告ではこれらの訴訟の結果、法的論理や立法およびその社会的背景を整理し、今後の発展の方向を展望します。 |
【文学領域】 |
講 師:柴佳世乃(千葉大學大學院人文科學研究院教授) 古代中世の社会において、儀礼は重要な位置を占めていた。仏事法会では、文芸として優れた文章が唱えられ、またそれらは芸能的要素を多分に含んだものであった。本講義では、仏教儀礼における言葉(文章)や音曲(芸能的要素)に注目し、中世において文芸と宗教、芸能がどのように交差していたかを考察する。 具体的には、澄憲(1126~1203)という安居院流唱導で有名な僧が作成した『如意輪講式』を取り上げる。『如意輪講式』は、如意輪観音への信仰を7段にわたって美麗な文言で綴り構成した「講式」という仏教儀礼の文章である。この講式の文章を読み解き、文学性豊かなその特徴と、説話伝承をどのように取り込んでいるかを明らかにする。現代にも生きる仏教儀礼を重層的に捉え、今日的意味も考えたい。古典文学の世界や仏教儀礼などをより身近に、より楽しく触れるのが目的である。 |
【経済領域】 |
講 師:崔曉倩(中正大學經濟學系教授) 人口の東京一極集中に起因して、日本の安倍政権は2014年に「地方創生」を提唱しました。これにより、地方の人口急速な減少を緩和し、日本全体の経済活力を高めることを目指しました。同様に、高齢化と少子化の傾向により非都市地域の人口構造が急速に偏っていることから、台湾も2019年に地方創生の概念を積極的に導入し、政府の計画によって地方の特産産業の開発を進め、若者の帰郷と経済の活性化を促すことを期待しました。しかし、基本的に、台日両国の地方創生政策は、主管機関、対象範囲、予算規模、産業内容、実施効果など、非常に大きな違いがあります。 この講座では、台日の地方創生を経済発展と産業転換の観点から比較するだけでなく、日本の地方創生が産業および経済面で生み出した変革と変化を通じて、台湾の産業が現在直面している人材不足や労働力不足などの課題について、さらなる議論のためのテーマを探りたいと考えています。 |
【国際関係領域】 |
講 師:楊雯婷(政治大學日本研究學位學程助理教授 2014年の集団的自衛権の行使容認と2022年末に国家安全保障戦略、国家防衛戦略、防衛力整備計画の3文書の公表から、日本政府が防衛政策に対する多くの制約を徐々に緩和し、防衛力強化の政策に移行してきたことが分かる。なぜ日本政府はこのような政策転換を進めるのであろう?国際情勢の変化に対応したものなのか、それとも政策決定者の意向や悲願なのか。 一方で、戦後の日本の防衛政策は常に国内法制度や世論によって制約されてきた。前者は主に憲法第9条と防衛関連法を指し、後者は戦後の日本社会が平和憲法を支持し、防衛政策の制約を緩和し防衛力を強化する政策を歓迎していないことを指す。では、近年の防衛政策の変化を日本社会はどう見ているのだろうか。 この講演は三部に分かれており、まず、憲法9条の憲法解釈と防衛政策の変遷、そして当時の防衛政策に対する日本社会の態度について述べます。さらに、近年の防衛政策の変化とその原因について詳しく検討する。最後に、世論調査のデータから、日本社会は近年の防衛政策の変化をどう見ているのを報告する。 |
【歷史領域】 |
講 師: 曾寶滿(臺灣大學歷史學系助理教授) 伝記は、個人の生活、特定の環境、多層的な歴史的経験に関連している。そして伝記は、過去は個人の凝視と集団、事件の発展が交錯して形成されていたことも教えてくれた。伝記と歴史研究の関係を把握することは、個人と集団の脈絡をより立体的に見るのに役立ちます。柳田国男は、日本民俗学の専門家として知られている。ところが、青年期の柳田が典型的なエリート官僚であったことは、あまり言及されていない。柳田国男日記の欠落と回顧録『故郷七十年』の影響で、我々は官僚時期の柳田のことをよく知らない。本講演は、柳田国男研究を例とし、伝記と歴史研究の関係を紹介する。人物伝記に関するデータ収集の方法とその考証を理解したうえ、歴史学の応用と限界について考えてみましょう。 |