第7屆全國研究生研習營 
第7回全国大学院生ワークショップ
第7屆全國研究生研習營  活動花絮
第7回全国大学院生ワークショップ  活動花絮
日期:2020.09.19| 單位:臺灣大學文學院日本研究中心
           

            

           

           

         

         

         

         
【開幕式】
【開会式】
日期:2020.09.19 | 單位:臺灣大學文學院日本研究中心

  第七屆全國研究生研習營於2020年9月19日,在臺灣大學博雅教學館201教室舉行。本研習營每年廣邀各領域之專業學者進行授課,旨在增進對日的認識以及日本研究人才之培育。本屆研習營針對文學、文化、生命科學、思想、經濟等領域開設講座。今年因新冠肺炎蔓延,無法邀請海外學者親臨現場,首次嘗試以線上教學的方式進行,為現場學員帶來十分精采豐富的內容。

  研習營開幕由本中心主任林立萍教授致詞,闡明中心對日本研究的願景,期許能以跨領域、廣泛的角度來看待日本研究。本屆研習營原訂今年3月舉辦,因疫情而延至9月,但在學員們的熱情參與以及各方先進的指導下,圓滿落幕。在此藉此版面致謝,也勉勵在場學員透過研習深化自己的研究,更加精進充實。

 2020年9月19日、台湾大学博雅教学館201教室にて「第7回全国大学院生ワークショップ」を開催した。本ワークショップは日本に対する理解の深化と若手日本研究者の育成を目的とし、各分野で活躍する講師を招き講義を行うものである。7回目になった今年は文学・文化・生命科学・思想・経済方面をテーマに講座を開いたが、新型コロナウイルスの関係で、海外の研究者が直接壇上に上がり講義することができない。代わりにオンライン形式を通して、会場の学生たちに豊富で素敵な内容をもたらした。

 開会式にて本センターの林立萍主任が本センターのビジョンを述べ、分野を超えて幅広い分野の日本研究を期待するという旨の挨拶をした。今回のワークショップは本来3月に開催する予定であったが、コロナ禍で9月に延期せざるを得なかった。しかし、学生の熱心な参加及び講師の指導により円満に終わることができた。この紙面を借りて感謝の意を述べる。将来日本研究を志す学生たちにワークショップを通して、自分の研究をより一層深め、精進することを期待する。

【文學領域】
【文学領域】
日期:2020.09.19 | 單位:臺灣大學文學院日本研究中心

主講人:小峯和明(立教大學名譽教授)
講 題:繪卷初探–『百鬼夜行繪卷』的世界

  在為數眾多的日本文化中,特別能夠持續產出優秀作品,並開闢出獨特世界的,便是繪卷。繪卷源自中國,作為漢字文化圈的一環可謂亞洲的共通文化,但日本繪卷的質與量尤為突出。將紙橫向拼貼成完整的一幅畫,接著用右手捲起,再用左手一邊慢慢打開一邊觀賞,畫中內容躍然紙上。栩栩如生的繪畫世界在眼前展開,瞬間吸引觀者的目光。

  繪卷依其內容可分為兩大類,一是以故事為藍本,二是沒有故事性的圖卷(畫卷),而以故事為藍本的繪卷才是饒富趣味。從《源氏物語》開始,繪卷融入了各式各樣的故事和傳說,如戰爭故事、寺社沿革、高僧傳記、中國故事等等,從古至今跨越時代,橫亙所有的文學類別,造就出文字和繪畫渾然一體的獨特世界。現今,日本的動漫畫在世界上廣為流行,其雛形可以說就在繪卷。

  我將先概說何謂繪卷,以及繪卷的閱覽方式、繪畫方法等,再以近年妖怪熱潮原點的16世紀(室町時代)作品《百鬼夜行繪卷》為例,並且聚焦含故事本文的別本──Spencer collection本,從故事和繪畫的關係、妖怪圖像學等各種角度,來解讀探索繪卷的魅力。

講 師:小峯和明(立教大学名誉教授)
テーマ:絵巻への招待–『百鬼夜行絵巻』の世界

 数ある日本文化の中でも、とりわけ優れた作品を生み出し続け、独自の世界を切り拓いたのが絵巻の分野である。絵巻そのものは中国に始まり、漢字漢文文化圏の一環としてアジアに共通するが、日本のそれは質量ともに群を抜いている。紙を横に貼り継いでまるめて、右手で巻き取り、左手で少しづつ開きながら見ることで絵に動きが出る。躍動感あふれる絵画の世界が繰り広げられ、見る者をその世界に引き込んでいく。

 この絵巻には物語をもとにするものと、そうでない図巻(画巻)とに大別されるが、何と言ってもそのおもしろさは物語系の絵巻にある。『源氏物語』をはじめ、数々の物語や説話をはじめ、合戦もの、寺社縁起、高僧伝、中国故事等々、古代から現代に至るまで時代を越えて、あらゆる文学ジャンルにわたっており、文学と絵画が一体化した独特の世界が展開する。今日、日本のアニメやマンガが世界中に広まっているが、その原型が絵巻にあると言ってよい。

 ここでは、まず絵巻とはどういうものか、絵巻の読み方、絵画の方法などについて概説し、具体例として近年の妖怪ブームの原点ともいうべき16世紀(室町時代)の作とされる『百鬼夜行絵巻』をとりあげ、物語本文(詞書)のついた後世の異本として特異なスペンサーコレクション本を中心に、物語と絵画の関係、妖怪の図像学等々、様々な角度から読み解き、絵巻の魅力を探ってみたい。

【文化領域】
【文化領域】
日期:2020.09.19 | 單位:臺灣大學文學院日本研究中心

主講人:林承緯(國立臺北藝術大學文化資源學院院長.教授)
講 題:台日的民俗祭典比較研究–以文化財保護視野為中心

  論及台灣的文化特徵,除了食的台灣,相信每到春夏之交,那股席捲全台的迎媽祖旋風,早已成為台灣人逢舊曆三月特有的風物詩。這期間,不論在你的日常的周遭環境,或透過各式的傳媒網絡,喧天熱鬧的鑼鼓聲響,震耳欲聾的鞭炮,還有萬人空巷的迎神祭典畫面,絕對讓你我留下深刻的印象。台灣人迎神賽會的祭典節慶,是根植於土地且世代傳承延續的文化傳統,更是最具在地特色的文化瑰寶。相較於台灣人愛湊熱鬧,參與迎神賽會的性格,臺灣最重要的鄰國日本,也是一個熱愛祭典的國都。日本列島順應四季的更迭運行,終年號稱有三十萬場以上的祭典行事傳承於列島角落,這些祭典活動展現豐作祈願、無病息災、豐作感謝、神恩感謝的心意,把大和民族獨特的美感、情緒,轉換成為日本祭典獨特的文化表現。世代傳承的祭典,將先民的文化素養、生活智慧、感性情緒傳遞而下,走入祭典現場,讓人與人的距離拉近,各種緣分的連結、情誼互動的產生,都是祭典所產生的日常幸福。本演講將分別介紹世代相傳於臺灣與日本社會的傳統祭典文化,透過祭典所代表反映的文化現象、造型特徵、信仰內涵來分析詮釋臺灣、日本各自傳承的文化特色,來促進台日文化的相互理解。

講 師: 林承緯(国立台北芸術大学文化資源学院院長・教授)
テーマ:台日的民俗祭典比較研究–以文化財保護視野為中心

 台湾の文化的な特徴といえば、食の台湾のほかに、初夏に全台湾を巻き込む媽祖ブームが、すでに台湾人にとって旧暦三月の特有の風物詩となっている。この期間中、日常生活や様々なメディアを通して、喧騒な太鼓や銅鑼の響き、耳をつんざく爆竹の音、人が溢れる神迎えの神事が行われるシーン、いずれも人々の心に深い印象を残す。台湾の神迎えの祭りは、この土地に根付いて代々伝わってきた伝統文化であると同時に、最も地方特色のある文化の宝でもある。お祭りを賑やかに盛り上げる台湾だけではなく、最も重要な隣国である日本もお祭りを好んでやまない国である。日本は四季の移り変わりに順応し、年間30万回以上のお祭りが島国の各地で行われている。豊作祈願や無病息災や豊作・神様への感謝の気持ちを込めながら、大和民族ならではの美意識・情緒をお祭り特有の文化表現に転換している。世代を超えて継承されてきたお祭りは、先人の文化的素養、生活に対する知恵や情感を伝えている。お祭りの現場に身を置くと、人々の距離が縮まり、様々な縁や絆で結ばれた人々の気持ちを感じ取れる。これがお祭りの創り出す日常の幸せである。本講義は、世代を超えて伝えられてきた台湾と日本の社会における伝統的なお祭り文化を紹介し、お祭りに反映している文化現象・特徴・信仰を通して台湾と日本が各々伝承してきた文化特色を分析し、相互の文化理解に繋げたい。

【生命科學領域】
【生命科学領域】
日期:2020.09.19 | 單位:臺灣大學文學院日本研究中心

主講人:宗宮弘明(中部大學顧問.名譽教授/名古屋大學名譽教授)
講 題:從生物進化學習人類的進化與文化:放眼社會的永續發展

  講者歷經40年的魚類研究,認為從發光魚的研究中可以學習魚類與人類的相異之處。遠洋深海魚中的蓬萊鱛為了隱藏自己的身影而利用光源,在這過程中讓身體產生變化發展出發光器官。另一方面,人類在利用光時,會使用「LED手電筒」等道具(人工物)而不會使用身體(自然物)來發光。也就是說,魚類僅依賴遺傳性的生物進化,藉由DNA系統以萬年為單位慢慢地改變身體。人類則維持了由遺傳性的生物進化得來的身體,進而開發了名為語言的非遺傳性進化(傳達)系統,將道具使用、文化(人造物)一代一代地傳承下去,在工業革命之後的200年間快速進化。人類進化的重要特點便是這種「雙重性」(生物面進化+文化面進化)。

  這十年來,講者致力於環境教育,在思考人類的「文化性特長」時遇見了Michael Cole所寫的論文「讀寫能力的文化起源」(1985)。Cole認為「語言、道具使用、文化是同時進化的」,並指出在定義「文化(culture)」時,人類的文化(culture)與生物學的「組織培養(tissue culture)」皆有同樣的語源,認為「文化」可理解為「培育出某物」之意。我讀了這篇論文後,深刻理解到「文化」的本質。Tissue culture的意思是培養組織,則Human culture就是培育人類的意思。面對新冠病毒的影響,我們有必要開拓社會永續發展之願景,在此演講中,想和聽眾一同思考進化與文化的本質和社會永續發展的可能性。

講 師:宗宮弘明(中部大学顧問.名誉教授/名古屋大学名誉教授)
テーマ:生物進化に学ぶ人間の進化と文化:持続可能な社会のために

 演者は40年の魚類研究、特に発光魚の研究で魚類と人間の違いを学ぶ事が出来たと思っている。外洋性深海魚ホウライエソは、自分のシルエットを消すために光を利用するが、その際身体を変形し「発光器」を作る。一方、人間は光の利用の際に、「LED懐中電灯」などの道具(人工物)を使用し決して身体(自然物)を使うことはない。つまり、魚類は、遺伝的生物進化(DNA)システムだけによってゆっくりと万年単位で進化する。人間は遺伝的生物進化の産物である身体を維持した上で、言語による「非遺伝的」進化(伝達)システムを開発し、道具使用・文化(人工物)を世代から世代へと継承することで、産業革命以来の200年で急速に進化してきた。重要なことは 、人間進化の特長がその「二重性」(生物進化+文化的進化)にあることだ。

 この10年、環境教育に取り組み、人間の「文化的特長」を考える中でコール論文「リテラシーの文化的起源」(1985)に出会った。コールは「言語と、道具使用と、文化は、一緒に進化して来たと考え」、「文化(culture)」の定義の際に、人間のcultureと生物学の「組織培養(tissue culture)」は同じ語源で「文化」を、「何かを育成することば」と捉えていた。私はこの論文を読んで、「文化」の本質の一端を理解する事が出来た。Tissue cultureは組織を育てる事で、Human cultureは人間を育てる事だったのだ。新型コロナのパンデミックを経験している私たちは、持続可能な社会への展望を開拓する必要に迫られている。この講義で、進化と文化の本質と持続可能な社会の可能性を考えてみたい。

【思想領域】
【思想領域】
日期:2020.09.19 | 單位:臺灣大學文學院日本研究中心

主講人:清水正之(聖學院大學校長・人文學部教授)
講 題:日本思想史研究的成立與進程–人文學與社會科學之關聯–

  日本思想史研究這個領域奠基於明治時代,其方法論最初以德國的文獻學為基底,後來又吸收了狄爾泰的解釋學,用哲學的詞彙及方法來理解日本的思想和精神史。這樣的方法在1990年代受到了嚴厲的批判,可知其中確實有一國視野的侷限存在。與村岡典嗣、和辻哲郎等人同時期貢獻於此領域的潮流之中,尚有吸收德國文獻學及詮釋學,同時也參考了現象學方法的土田杏村,以及關注詮釋學卻仍依據唯物主義來建構日本思想史的三枝博音等。和辻哲郎、土田杏村、三枝博音等人很早就受到了馬克思主義的影響,並導入了社會科學的方法。丸山真男的思想史研究作為政治思想雖然能夠分類為社會科學,但可以說是站在這些人文主義方法的先驅者的基礎上始得成立。我將以思想史的角度追溯這之間的脈絡與變化,思考人文科學與社會科學之間的關聯性。

講 師:清水正之(聖学院大学学長・人文学部教授)
テーマ:日本思想史研究の成立と展開–人文学と社会科学の間–

 日本思想史研究という領域は、明治期に成立した。その当初から方法論をドイツの文献学そして後にはディルタイ解釈学を摂取することで、日本の思想、精神史を哲学的語彙と方法で捉えようとしたものである。そこには、1990年代に厳しく批判を受けたように、一国的な閉じた面がなかったわけではない。村岡典嗣、和辻哲郎等とともに、この領域に貢献した潮流として、ドイツ文献学・解釈学を摂取しながら、他方で現象学的な方法を加味した土田杏村、解釈学に着目しつつ唯物主義に依拠して日本思想史を構想した三枝などがいる。和辻哲郎、土田杏村、三枝博音等は早くからマルクス主義の影響をうけ、社会科学的な方法も採り入れていた。丸山眞男の思想史研究は、政治思想として社会科学に分類できるが、これら人文主義的方法の先駆者の摂取のもとに成立したといえる。その間の流れと変化を思想史的に追ってみることで人文科学と社会科学との関わりを考える。

【經濟領域】
【経済領域】
日期:2020.09.19 | 單位:臺灣大學文學院日本研究中心

主講人:蘇顯揚(中華經濟研究院日本中心顧問/臺灣大學日本研究中心執行委員)
講 題:後疫情日本經濟展望與全球化

  新冠肺炎情擴大,使疫情前已存在的幾個潮流加速進行,包括本國優先主義、美中對立的常態化以及超級全球化的結束。新冠肺炎剝奪人命、使經濟活動停滯、教育或是運動活動中止,並損及人際關係。

  日本對抗新冠肺炎的成果雖被世界衛生組織(WHO)譽為模範生,主要是日本國民的公共衛生意識高,而且在全民健保制度下,醫療體制相對健全所致。不過,如果就經濟觀點來看,日本經濟恢復2019年正常水準恐需至2024年,比起歐美國家慢得多,原因在於日本的制度與習性使然。

  新冠肺炎疫情使市場萬能主義受到挑戰,威權主義體制似乎在因應疫情方面較有效。由新冠肺炎疫情所獲得的教訓是,緊急狀況時國民只能依賴自己的國家,全球供應鏈有其脆弱性以及保護主義、生產回歸國內、透過國境的嚴格管理以免關鍵產業或是技術被併購等。

講 師:蘇顯揚(中華経済研究院日本センター顧問/台湾大学日本研究センター執行委員)
テーマ:後疫情時代日本經濟展望及全球化

 新型コロナウィルスのグローバルな感染拡大は、コロナ前から存在したいくつかの潮流を加速させた。例えば、自国第一主義の拡大、深刻化;米中対立の常態化、ハイパーグローバリゼーションの終焉、の3つの潮流を指摘できる。新型コロナは世界中で人命が失われ、経済活動は停滞し、教育やスポーツは止まり、人と人のつながりの機会までを損ねている。

 世界保健機関(WHO)は「日本は模範生」と新型コロナウィルスへの対応で日本を称賛する。その背景は国民の公衆衛生意識の高さ、国民保健制度の下で充実した医療体制と関係者の尽力が一因となっている可能性が高い。しかし、経済の観点からは日本が優等生ということは必ずしもならない。日本では2024年以降2019年の経済水準を回復すると予想している、欧米より時間がかかることになりそうだ。制度や慣習のせいである。

 新型コロナウィルスは市場万能主義への反省もあったが、政府あるいは主権国家の機能を見直す議論が安全保障や技術覇権との関係でも頻繁に行われるようになってきている。新型ウィルスの教訓は、①緊急時には国民は国家に頼ること、②グローバル、サプライチェーンの脆弱性が明らかになったこと、③保護主義、生産の国内回帰、より厳格な国境管理への要求が高まったことを挙げている。