本次研討會集結東亞的三所大學(台灣大學、早稻田大學、高麗大學)共同參與,目的是針對近代東亞的「文化與政治」之關係進行再一次的探討。若將政治視為「為了生存而發展出的手段」(平野健一郎『文化觸變論』),政治也能歸類為廣義文化的一部分。近代東亞在政治與經濟制度方面都急速西化的潮流之下,各地固有文化雖然也產生了變化,但文化裡根深柢固的基本思維模式勢必也持續發揮著影響力。本次研討會的焦點將不會放在文化、政治、經濟各自的型態變化,而是聚焦於推動其變化發生的主體文化。主要目的是嘗試藉由人文思維來驗證近代社會科學成長的軌跡。
至今為止,人文社會科學的跨領域研究以區域研究為大宗。而在區域研究中,又有以特定國家的標準社會為前提來進行研究的傾向。一直以來,人文科學被認為提供了觀測者內在理解的方法,而社會科學則提供了外在世界普遍理解的方法。但是在這個研討會中,不以強調兩者的不同來進行分析,而是適用於觀測者所生活的社會,作為普遍的分析工具來討論日本研究。三位發表者從歷史學者的觀點出發,並論及其與政治學之間的關連性。透過身處政治外緣、從政治權力的角度來看也處於邊陲的人們,探討其如何影響中央權力所擘畫的文化政策與地方自治政策。
發表者:野口真広(早稲田大学地域・地域間研究機構招聘研究員)講 題:台湾政治文化の近代化–議会設置請願運動と地方自治連盟を中心に
發表者:辛槿姈(高麗大学Global日本研究院研究教授)講 題:近代と”舶来”の芸能
發表者:李鎧揚(台湾大学歴史学系博士課程)講 題:《士林温古誌》から見た1910年代:台湾総督府の地方行政調査事項
今回のワークショップでは、東アジアの三大学(早稲田大学・高麗大学・台湾大学)が集い、近代東アジアにおける「文化と政治」の関係の再検討を目的としている。政治を「生きるための工夫」(平野健一郎『文化触変論』)と捉えるならば、政治もまた広義の文化の一部である。近代東アジアでは、急速に政治・経済制度が西洋化された。その中で地域の在来の文化は変容しつつも、文化に根差す根本的な思考様式からの影響は持続していたのではないか。本ワークショップでは、文化・政治・経済の形態変化に目を奪われるのではなく、その変化を作り出す主体の文化に注目する。主な目的は人文的な思索によって近代的社会科学の成長の軌跡を検証する試みである。
人文社会科学の学際的研究は、これまでは地域研究が担ってきたが、地域研究は或る特定国の中の標準的社会を措定して研究する傾向が強かった。これまでは人文科学が観察者の内在的理解の方法、社会科学が世界普遍的な外在的理解の方法を提供すると考えられてきた。しかし、このワークショップでは、異質性の特質を以て他者を説明できる分析ではなく、観察者の生きる社会にも適用できるような普遍的分析ツールとして日本研究を議論していきたい。発表者三人は歴史学者の観点から、政治学との関わりを意識して論じていた。政治的な周縁に位置し、政治権力から見ても周縁に位置付けられた人々を通して、中央権力の意図する文化政策、地方自治政策に対して、どのような影響を見出すことができるかを明らかにした。
発表者:野口真広(早稲田大学地域・地域間研究機構招聘研究員)テーマ:台湾政治文化の近代化–議会設置請願運動と地方自治連盟を中心に
発表者:辛槿姈(高麗大学Global日本研究院研究教授)テーマ:近代と”舶来”の芸能
発表者:李鎧揚(台湾大学歴史学系博士課程)テーマ:《士林温古誌》から見た1910年代:台湾総督府の地方行政調査事項