就任からまもなく一年半が過ぎつつあるドナルド・トランプ米大統領。国務長官、そして大統領補佐官(安全保障担当)までをも解任し、相変もわらず型破りの語り口と規範を打破する行動が米国内のみならず、世界を動揺させています。国際秩序の転換期を迎えている現在を踏まえつつ、本講義ではこれまでの大統領の政策がいかに展開されたのかを解説します。くわえて、昨今の中国の台頭によってパクス・アメリカーナは大きな挑戦を受け、その対応に苦慮しています。国際政治が激動期に突入しつつある時代において、世界は今後のどこへと向かうのか。本講義ではアメリカの変容を考慮しつつ、緊迫化が増す東アジア情勢と日米関係、日台関係、そして米台関係にも触れながら今後の世界情勢について検討します。