ポピュラーカルチャーの歴史的過程—マス・メディアと流行・ファッション—
社会学におけるポピュラーカルチャーの意味を整理し、ポピュラーカルチャーから分化し、エンタテインメント性をもつ、サブカルチャーとして再検討します。サブカルチャーはメインカルチャーに対する周辺に位置するものとしてとらえます。マス・メディアからトレンド現象の分析を試みます。具体的には、1970年代~2000年代の流行とファッションを軸に時代性、時代における人びとの意識の変化を考えてみます。特に、2000年代のトレンドでもある「可愛い現象」を台湾と日本の比較を試みながら、実践的な効果とその有効性を報告したいと思います。
伝統文化から新しい文化へ—ポピュラーカルチャーから考える—
伝統文化を軸にした新しい文化の姿を、ポピュラーカルチャーをメインに考えてまいります。伝統文化を下地に新たなキャラクターを用いることで、若者や子どもたちの関心も深まり伝統を維持することにもなります。ポピュラーカルチャーとサブカルチャーの内在する娯楽性を現代社会に適応し、新たな伝統形成のための方法を理論から実践的に、考える時間にしたいと思います。特に、キャラクターのもたらす効果は、行政や地域社会の活性化にも多大な影響を与え、その有効性も注目されています。台湾と日本のキャラクター文化の相違なども合わせ、学生のみなさんと考える時間にしたいと思います。