台湾人の皆様は、「嘉南大圳」、「烏山頭水庫」を知らない方はいらっしゃらないでしょう。台湾では、農業用貯水池を「埤」、用水路を「圳」、灌漑施設のことを通常「埤圳」と言うそうですが、嘉南平原15万ヘクタールに水を供給する灌漑施設があまりにも大規模であったため「嘉南大圳」と呼ばれたそうです。
また台湾語にもなっている「日本精神」ですが皆さんはもちろんご存知でしょう。しかし私たち日本人に「日本精神」と尋ねても多くの日本人は何のことかよくわからないと答えるでしょう。実は私自身、10年前に初めてこの言葉を聞いたときに意味が良く分かりませんでした。その時、ある台湾人から「なんだ、君は日本人のくせに日本精神を知らないのか?」と言われ、教えていただいたのです。その台湾人とは、皆様もよくご存じの有名な・・・
その後、台湾の方々からは「日本精神」が八田與一の作った烏山頭ダムや灌漑施設に息づいていると教えられました。本日は祖父八田與一が何を思い、何を大切に考えて「嘉南大圳」を建設したのかを通じて私が台湾人から学んだ「日本精神」をお話させていただきます。