學術講論會34:試論日本安倍晉三政府的決策特徵—外交與安全政策的戰略與技術
活動花絮
日期:2017.06.20 | 主辦單位:臺灣大學日本研究中心
        

        

        
松田康博演講活動
日期:2017.06.20 | 主辦單位:臺灣大學日本研究中心

  雖然安倍晉三政權自第二期(2012~)以來的執政狀態一直都毀譽參半充滿爭議,但在外交與安全保障政策上,成立了新的法案並持續展現成果。這可歸功於安倍政權一改前政權作風,採取戰略來實施政治方面敏感度高的政策,習得政權經營的技術並發揮作用。在此簡短統整如下:

  第一,在積極的金融財政政策上確保高支持率,並在預算編列時期以外的時間進行困難的立法作業。不放任多頭馬車並行,國會全體一次通過一項重要法案。

  第二,巧妙操作議事行程,將朝野期待降低以尋求彼此的最終妥協點。經由此項操作,便可一面掌握政治主導權,且易與公民黨、維新之會等組織達成妥協。關於2015年的終戰70周年談話,也將是否「道歉」的主導權始終握在手中,最終以安全牌的表現方式妥協。

  第三,在轉換方向上變得更加柔軟。在通過特定秘密保護法與新安保法案之後,在安全保障上轉向消極的態度,專心在經濟政策上。另外對南蘇丹的PKO派遣也預測具有危險性,決定撤退。

  第四,強調與各國首腦的外交活動。如同展示和俄羅斯總統普丁的私交,積極地與各國首腦建立信賴關係上傾注全力。作為領導一長期政權的責任者,安倍認為憑藉彼此間的個人關係,在領土關係這類困難的敏感問題上持以恆心的溝通,或能另闢蹊徑的。

  如上述,雖然安倍政權一般被認為保守意識形態過於強烈,但其最大特徵為能採取具柔軟性及實用主義色彩的統治技術。

 2期目以降の安倍晋三政権(2012~)は毀誉褒貶が激しい政権であるが、その外交・安全保障政策は、新たな法案成立や成果が続いている。これは、同政権が従来の政権とは異なり、政治的に敏感な政策を実現するための戦略と、政権運営の技術を習得し、それを発揮しているためである。それは以下のようにまとめられる。

 第1に、積極的な金融・財政政策により高い支持率を確保し、予算編成時期を外して難しい立法作業を行っている。しかも、同時に幾つもの課題を進めるのではなく、国会ごとに、1つずつ重要法案を通している。

 第2に、アジェンダを操作して、期待を低めにもっていき、最終的に妥協点を見いだしている。このやり方により、政権が主導権を握りつつ、公明党や維新の会などとの妥協を容易となる。2015年の終戦70周年談話についても、「お詫び」を入れるかどうかの主導権を自分で握り、最終的に無難な表現で妥協した。

 第3に、柔軟に方向転換をしていることである。特定秘密保護法や新安保法制を通過させた後、安全保障に関しては逆に消極姿勢をとり、経済運営に専念した。また、南スーダンでのPKOに危険性があると判断して、撤退を決めた。

 第4に、首脳外交へのこだわりである。ロシアのプーチン大統領との個人的な関係に見られるように、極めて積極的に各国首脳との信頼関係構築に力を傾注している。長期政権の担当者として、こうした個人的関係は、領土問題などのような困難な課題についても、粘り強い働きかけをしさえすれば、結果を出せるという考えを持っている。

 このように、安倍政権は保守イデオロギー色が強いと一般に見られているが、最大の特徴は、柔軟性とプラグマティズムに基づいた統治技術にあるということができる。