2016年9月16日、日本東京霞山会館ビルにて台湾大学文学院日本研究センターと一般財団法人霞山会の学術交流協定調印式が行われた。双方の代表となる徐興慶主任と池田維理事長は協定に調印なされた。この学術協定は、日台間の学術交流の発展や学術協力を促進することを目的としたもので、台湾大学と日本の首都圏の大学等との研究者の交換が主な内容である。2017年度より霞山会は現代日本、中国、台湾の政治や経済、歴史、文化を専門とする台湾大学の研究者に年間二名の枠で研究奨励金(教授、副教授に月18万円、助理教授、講師、博士課程の院生に月15万円)を支給する。これは日本の地で充実した研究活動を行えるよう支援するものである。
一般財団法人霞山会は、1898年に「東アジアの保全と輯協」を目的として設立された東亜同文会を引き継ぐものであり、1948年に設立されました。「アジア諸国・地域との文化交流を通じてアジア諸国・地域民との相互理解と友好の促進を図り、アジアひいては世界の平和と安定に貢献すること」をその理念としている。「日本・中国・台湾にまたがる交流ネットワーク」、「調査・研究分野で活躍する人材の育成」という目的のもと、留学生や研究者等の相互交流の促進および支援事業を行っており、今回の学術協定もその一環として、今後さらに日台の学術、教育交流を発展していくことが期待される。