2015年10月17日,有幸邀請到臺灣住友商事董事長石塚洋先生以及瑞穗銀行臺北分行總經理竹內功先生,以「企業精神及人才培育」主題,舉辦產學對話座談會。座談會上座無虛席,聚集了學生、企業人士及大學教職員等各個年代各領域的人,大家皆用心傾聽兩位社長的談話。
首先,臺灣住友商事董事長石塚洋先生,以「Be the Best, Be the One~住友商事集團的經營理念及人才培育~」為主題。分為以下三個重點進行演講。
住友商事株式會社在67個國家裡,有138個企業據點。於1953年在臺灣的臺北設立事務所後,展開了以金屬資源、化學品及輸送機等多樣化性的事業活動。「因應顧客多樣化的需求,同時走在世界變化的先驅及創新價值的力量」是該集團的強項。
在擁有400年之久的歷史中,奠定了「洞燭先機・預知變化」的事業精神,具備企業展望、經營理念與行動方針。且以經營理念為根基確立了 「社員必須具備的九個價值」,以此來明確指示社員「什麼適當、哪裡不要、哪裡不行」。
住友商事的人才需求是必須具備「有魅力的人、獨立思考並具執行力」這些特質。商事是以人與人的信賴關係為準則,企業所需求的是「有魅力!」「想與這個人一起工作!」這樣的人才。此外,考慮到「人才乃住友商事的資產」,會盡全力來培育人才,像是有新人教育、公司內外以及過內外的進修等等制度。
瑞穗銀行臺北分行總經理竹內功先生介紹了瑞穗銀行的歷史,並談及人才培養。瑞穗銀行設於海外的據點有半數以上在中國與臺灣。臺灣擁有臺北、臺中、高雄三家分行,在臺的客戶有90%是臺灣企業,10%則是日本企業。
臺灣瑞穗銀行的歷史可追朔到日本統治時期,戰後1946年日本曾一度撤退,而後日本勸業銀行於1959年在臺北設立分行,為臺灣首次出現的外資銀行,乃現在臺灣瑞穗銀行的前身。該銀行過去在臺投資以製造業最多,不過最近飲食業、服務業有日趨增加的趨勢,而臺灣瑞穗也以日元清算,與時代潮流並進。
瑞穗所需的金融人才與其他日本企業並無大異,有著紮實的教育訓練及長時間的勞動,我們也鼓勵員工挑戰各種可能性,並積極地累積自己的經驗。此外,合作協調能力是不可或缺的,計畫的執行需要全體員工的協調性。
最後竹內功先生提出了三個觀念,「運‧緣‧感」。「運」是珍惜上司給予的機會,「緣」即是緣分,「感」則是敏銳的感受力、觀察力。竹內先生認為這三項要素在其個人職涯上發揮了重要功能,與所有同學分享,期許大家能在未來的工作與就業上有所發揮。
最後的綜合討論十分踴躍,尤其是學生們十分關心未來就業。提出「在校期間應該培養些什麼能力」「日文程度對工作錄取是否有影響呢」等問題,石塚董事長表示「在學生時代認真念書,認識各式各樣的人,去了很多地方,這是只有在學生時代才能做到的。」「因為日本企業並不是只有從商,並非只重視日語能力與擁有日本相同知識來採用人才。而是以創造性與品格、人格特質等綜合判斷來適才其所。」兩位社長對於學生們的問題,非常鉅細靡遺的解說及淺顯易懂的回答,讓與會同學受益良多。
2015年10月17日、住友商事・みずほ銀行の台湾支店のトップを迎え、「企業精神と人材育成」をテーマに講演会と交流会が開かれた。満員の会場には学生や企業人、大学教員等さまざまな年代、職業の人が集まり、皆社長の二人のお話に熱心に耳を傾けていた。
まず台湾住友商事の石塚洋社長が「Be the Best, Be the One~住友商事グループの経営理念と人材育成~」と題し、次の3つのポイントについてお話された。
住友商事株式会社は、世界67カ国に138の拠点を持つ日本の老舗貿易商事の企業である。台湾では1953年、台北に事務所を設立し、以来金属資源や化学品、輸送機等多岐にわたる分野で事業活動を展開している。「顧客の多様なニーズに応えるとともに、世の中の変化を先取りし新たな価値を創造する力」という点に、グループとしての強みがある。
400年という長い歴史の中で生まれた「変化に惑わされない・変化を先取りする」という事業精神があり、目指すべき企業像(ビジョン)、経営理念、行動指針も明確化されている。また、経営理念に基づいて設定された“SC VALUES”(社員に求める9つの価値)によって、常に「どうあるべきか、どのようにならないといけないのか」がはっきりと社員に示されている。
住友商事が求める人材像に、「魅力ある人。自分で考え、行動できる人。」の2つがある。ビジネスは人と人との信頼関係を基本とするため、人から「魅力があるな」「この人と仕事をしたいな」と思われる人が企業に求められる人材だという。また「人材こそ住友商事の資産」という考えのもと、人材育成に力を入れており、採用・新人教育・社内外及び国内外での研修等、さまざまな制度がある。
次に、みずほフィナンシャルグループの竹内功社長が「みずほフィナンシャルグループの求める人材像」というテーマでお話された。その中で、みずほ銀行の紹介と、求める人材について話された。
みずほ銀行は台北・台中・高雄の三店舗をかまえる。海外を拠点としている店舗の半数以上が、中国と台湾が占めている。台湾で取引している企業は、台湾企業が90%、日本企業は10%となっている。
台湾みずほ銀行は、日本統治時代の旧日本勧業銀行からその歴史が始まる。戦後の1946年に一度撤退したが、前身の日本勧業銀行が1959年に台北支店を設立した。それが台湾における初の外銀参入である。以前は、製造業で台湾に投資する企業が多かったが、最近では飲食店などといった投資が増えつつあり、また台湾でも円決済銀行として受託され、時代と共に変化しつつある。
みずほフィナンシャルグループの求める人材としては、一般的な日本企業が求める人材と大差ない。グループ内では社内教育がしっかりしており、長いスパンで働くことが求められている。また、ジョブ候補つまり社員が多様な挑戦を推奨する制度があり、キャリア開拓を積極的に促進している。さらに、チームワークを重視し、プロジェクトを行う際に社員全員で協力して行うことが重要視されている。
最後に、竹内氏は三つの概念を挙げた。「運・縁・感」を掲げ、「運」はいい機会を上司から与えられて、人のご「縁」があり、今の自分があると「感じる」ということである。日本の企業はこれからも三つの概念と欧米企業のような自分でやりたい企画が一緒に組み合わさって成り立っていくのであろうと語り、台湾の学生も日本企業の未来について展望するように求めた。
以上のご講演の後行った最後の総合討論では、多くの質問が寄せられた。特に学生からの、「学生のうちに何をするべきか」「日本語能力の程度は採用にどのくらい影響するのか」といった就職活動に関するものが多かった。これについて石塚社長は「学生のうちは勉強するとか、色んな人と会うとか、色んな場所に行くとか、学生時代にしかできないことを」「日本とだけビジネスをしているわけではないので、日本語能力や日本についての知識だけを重視して採用する訳ではない。発想力や人間性等、総合的に判断する」と答えられた。日系企業=日本語能力と考えてしまいがちな学生には、企業の本音を知ることができた。また、「台湾の大学生にもとめるものは何か?」という質問に対して、竹内氏は、「銀行と取引する会社は専門が様々であるから、許容力、企業に対して、どんなことに対しても興味を持ち続けることが大事である。」一方で「フィンテックというビッグデータを元に、それを解析し顧客のニーズに応えるための専門的な知識を身につけることも大切だ。」と答えた。何事にも興味を持ち続けるのと同時に、専門的な知識や技術を身につけるということが重要であると強調した。社長のお二人はどの質問にも丁寧に、そして具体例等を交えながらわかりやすく答え、50分という総合討論の時間は瞬く間に過ぎた。また講演会終了後には記念撮影にも気さくに応じ、参加者と親しく交流する場面も見られた。