「東亞局勢的轉變與安倍經濟學的影響」國際學術研討會
活動花絮
日期:2014.11.22 | 主辦單位:臺灣大學文學院日本研究中心
        

     

     

     

     
「東亞局勢的轉變與安倍經濟學的影響」國際學術研討會
日期:2014.11.22 | 主辦單位:臺灣大學文學院日本研究中心、中華經濟研究院日本中心
專題演講

講 題:日本經濟的立足點(日本経済の立ち位置)
發表人:下谷政弘(福井縣立大學校長‧京都大學名譽教授)
主持人:蘇顯揚(中華經濟研究院日本中心研究員)


  從泡沫經濟崩壞後歷經低迷的日本經濟,現在在全球或東亞之中,究竟站在什麼樣的地位?「安倍經濟學」究竟是否有效?

  從戰前開始的歷史跨距中考察,可發現日本長時間在東亞享受著「獨占勝利」的果實。但是,現在「成長的時代」已經結束了。過去支撐成長的要因已經發揮不了作用,泡沫經濟崩壞後產生莫大的環境變化。日本在「失去的20年」中雖進行了許多構造改革,但依然沒有找到成長要因。由於少子高齡化問題使國內的市場縮小,生產年齡人口的減少問題加速,也加深了地方經濟的疲乏。日本經濟社會的安定性取決於厚實的「中間層」,然而今日卻正因非正規勞工派遣工等約聘員工的增加(擴大差距)而不斷地受到腐蝕。

  藉由安倍經濟學放出的「3支箭」,重新找回了過去「成長的時代」。但是,自從今年4月增加消費稅,其計畫越見失控。今後的日本經濟必須以累積至今的高技術力為資本,透過產業升級和新領域,以技術立國為目標來發展,並進一步地致力於地方分權或地方經濟的活性化。

  另外,「安倍經濟學」還有一把隱藏的第4支箭,那就是名為「重整戰後建立的制度(修正憲法)」的危險之箭。日本作為東亞的一員,未來成為能讓鄰近諸國尊敬的國家,正是今後日本經濟應該努力達成的目標。

 
議題一:安倍經濟學的機會與挑戰

主持人:溫蓓章(中華經濟研究院第二所研究員)
講 題:安倍經濟學的挑戰
發表人:蘇顯揚(中華經濟研究院日本中心研究員)


  日本經濟自從1991年泡沫經濟破滅後,已經「迷失了20年」,1991年至2012年之間的平均實質GDP成長率只有0.9%,因此被稱為「零成長的年代」。2012年12月26日曾經被稱之為「見過地獄的男人」的安倍晋三再度當選日本首相,他提出大型金融財政措施「通貨再膨脹政策(Reflation Policy)」來提振經濟,相關金融、財政、成長戰略也被稱之為「安倍經濟(Abenomics)」。安倍經濟學執行1年多來,透過日圓貶值、股價上漲的「資產效果」縮小了GDP缺口,也讓消費者物價轉為正成長。但是反對安倍經濟學人士則認為安倍經濟學是虛構的,只是造成民眾的「投機期待」,對實體經濟的拉抬效果有限。儘管如此,大部分人士同意,唯有進行日本經濟結構改革,才能擺脫日本經濟長期以來的不景氣。

  日本經濟「迷失20年」絕不是景氣循環現象而已,產業新陳代謝機能的停滯導致總要素生產力(TFP)下跌是主要因素。安倍經濟學短期透過「異次元」金融寬鬆措施、長期透過新成長戰略,進行「體制的改革(Regime Change)」,它牽涉到既得利益團體政治勢力的反撲,也面臨傳統、文化、思維的衝擊。

  未來日本經濟走向的觀察重點,除了安倍政權能否長期執政外,主要還是在於法規鬆綁、成長戰略的實施是否確實,法人稅率是否調降,企業的新陳代謝機能是否改善,還有最重要的是通貨緊縮現象不再、勞工薪資調漲以及企業資金融通能否成長等。反對安倍經濟學的學者專家大都對金融、財政政策多所批評,但是對成長戰略倒是一致認為日本的結構改革措施絕對有其必要性。這可能也是安倍經濟學成功最重要的憑藉所在。

講 題:安倍經濟學對日韓中小企業的影響–以中小企業的海外擴張為中心–
發表人:黃完晟(九州產業大學教授)


  本報告主要以進軍海外的日韓中小企業為主體,討論安倍經濟學對日韓中小企業的影響。

  本報告問題意識是,從根本來說,之所以會選擇此主題的契機,是全球化時代讓中小企業開始有重大變革。而以長年來看,今後日本中小企業的企業數、員工數、生產額、附加價值等預估將會減少,同時也預測會出現量化減少。日本史上首次出現這種狀況,至今為止韓國中小企業,雖然顯示出現量化增加,但成長率亦開始鈍化,預估會發展至與日本類似的狀況。

  另外,日韓兩國進軍海外的中小企業急速增加,其影響越見強大,也長年視產業空洞化。其中,中小企業中,不乏企業出現了全球化的發展,例如宜得利、Uniqlo、(IKEA)等企業,進一步,從家具產業來看,全球約200間知名企業佔據了大部分的需求,而這傾向變得越來越強。總之,地區或一國家中的部分企業壟斷市場的傾向越來越強,因此,中小企業型產業中的企業間關係等,成立了與以前大相逕庭的「新體制」。

  以前研究中小企業與全球化的關係,留意的是該如何抓住某種東西。也就是說,在掌握全球化的本質(市場擴大)和中小企業的本質(資源不足下,以社長實力來充實經營)後,仍需正視現實。在提示理論性的框架後,我們還要思考該如何描繪現狀與展望的問題。但這樣的做法並不夠確實。

  本報告從以下4點來進行討論。①該如何看待中小企業全球化及市場擴大的要點並進軍海外?應透過企業的成長、知名企業及全球企業的成長,試著突破以前的中小企業經營框架?亦或應為維持中小企業的本質而進軍海外?②進軍海外後,在擴大經營規模、企業競爭力的地位變化、企業間的關係、交易關係的變化等,會出現什麼樣的改變?③進軍海外的中小企業本身在戰略、工作的增加與變化、以及組織中,會出現什麼樣的變化?④當中小企業進軍海外,在本國和進軍地點中,該產業與該進軍地區的經濟會出現什麼樣的影響?

  首先,本報告針對日韓中小企業的整體情況,透過基本的統計凸顯出兩國中小企業的問題焦點所在。此時發現,會出現莫大影響的是中小企業進軍海外一事。再來,探討中小企業海外進軍的實際情況,藉由政府機關的調查資料、統計等,並描繪出其急速增加。進一步地,為求有系統地理解,將會嘗試進行理論化、類型化。如此一來,將能容易地定位並理解個別進軍海外的中小企業之具體狀況。

  最後,將統計與理論基礎結合,並從上述4種視角中分析,舉出具體事例,討論中小企業的全球化將從什麼樣的位置出發?會帶著什麼樣的極限發展?以及今後會如何發展?

  從結論來說,日本中小企業在安倍經濟學下,將會開始持續減少企業數等,進行發展全球化、產業空洞化現象、中小企業的兩極分解。總之,中小企業將開始出現重大變革。對此,韓國中小企業在安倍經濟學影響下,雖然在出口至日本以及在第3國與日本製品競爭時,會陷入不利的狀態,但如何克服類似日本中小企業的「韓國中小企業的構造性問題」這點,才是最大的課題。另外,新興國家,中小企業將會急速地成長。在全球化之中,中小企業該如何掌握並因應,應為中小企業的新課題。

講 題:從日本東協經濟關係看安倍新經濟政策的國際發展戰略
發表人:任耀庭(淡江大學亞洲研究所所長)


 安倍政府日本經濟再生本部2013年6月14日正式將安倍新經濟政策中俗稱第三支箭的成長戰略更名為「日本再興戰略-JAPAN is BACK」。而規劃作為提升產業競爭力的日本再興戰略的三個子戰略,分別為1.以日本產業再生增加僱用為目的的日本產業再興計畫,2.育成未來新產業為目的的戰略市場創造計畫,3.支援日本經濟國際化發展為目的的國際發展戰略。國際發展戰略包括構築戰略性通商關係及運用自由貿易協定(Free Trade Agreement/Economic Partnership Agreement, FTA/EPA)等擴大國際經濟整合,促進農產品、基礎建設軟硬體、媒體內容(Cool Japan)輸出的官民合作戰略性搭配,以及確保日本經濟成長所需資金人才等的基礎整備。

 對日本再興戰略的國際發展子戰略而言,東協不但扮演重要的市場,更是日系企業的成長基地。安倍新內閣成立以來,重要閣員相繼出訪,安倍首相本人至2013年11月19日為止更是遍訪東協的10個加盟國家。安倍及其重要閣員的密集造訪明確顯示安倍新經濟政策中東協的戰略性地位,強化與東協經濟關係是日本再興戰略的重要一環。2012年9月11日日本將釣魚台島嶼國有化後,中國國內反日情緒高漲,抵制日貨的行動持續不斷,中國日系企業的經營也受到嚴重打擊。蹺蹺板策略下,安倍新政府上台即鼓勵並積極協助日本企業強化在東協進行產業分工的投資布局。日本對東協國家的直接投資除了綠地投資(Green field Investment)外,跨國企業併購(Mergers and Acquisitions, M&A)也快速增加,2013年日本對東協國家的企業併購達到99件與9,534億日圓,是1985年以來最高金額與件數。

 本文從21世紀以來日本對東協自由貿易協定(FTA/EPA)與海外直接投資的發展及要因分析嘗試歸納安倍新經濟政策擘劃日本東協經濟合作關係的脈絡。針對日本與26個經濟體、國家貿易迴歸分析的實證結果證實,日本EPA的貿易效應是對其締約國有貿易創造效果,對非締約國則產生轉向效果。日本EPA締約國為新加坡、墨西哥、馬來西亞、智利、泰國、汶萊、印尼、菲律賓、瑞士、越南、印度、祕魯及日本東協緊密經濟夥伴協定(ASEAN-Japan Closer Economic Partnership, AJCEP),其中AJCEP締約國為東協的十國。日本13個EPA締約國檢證對象中,東協國家及AJCEP共佔8個,東協對日本貿易在創造效果上的重要性不言而喻。

從影響日本對新加坡、印尼、馬來西亞、泰國、菲律賓等東協五國全產業直接投資成長的要因探討中,本文證實地理距離、貿易總量及開放性等的經濟貿易相乘因子占39.73%,日本EPA、AJCEP的FTA因子占22.08%,兩國人均GDP的差距及匯率等的經濟發展差距因子占17.11%。證實日本EPA因子促進對東協直接投資的重要性。日本對東協五國全產業直接投資與兩國的GDP乘積、貿易總額、開放性及AJCEP等因素間具有統計顯著性並係數值為正,表示因素力道越強越促進日本的直接投資。而與人均GDP差距及地理距離等因素間具有統計顯著性但係數值為負,表示因素力道越弱越促進日本的直接投資。

 
議題二:安倍經濟學的影響

主持人:任耀庭(淡江大學亞洲研究所所長)
講 題:日幣貶值與韓國企業之出口競爭力及東亞製造業的分工網絡
發表人:吳銀澤(育達大學應用日語系主任)


  安倍內閣所提出之安倍經濟學的三個重要經濟政策,分別是「大膽的金融政策」、「機動的財政政策」、「喚起民間投資的成長策略」。由於實施大規模的貨幣寬鬆政策,自2012年下半年以來,造成日幣大幅貶值。因為韓國之許多產業與日本為競爭關係,因此日幣大幅貶值,引起了不少對於韓國經濟·產業·企業所帶來影響的關注。

根據韓國銀行(2014)與KIET(2013)的分析,韓元對日幣的外匯變動與韓國出口量的彈力係數估計值在2000年~2014年第二四半期之間為0.156;而2007年至2014年第二四半期之間為0.093。換言之,在2000年~2014年韓元對日幣的外匯匯率下跌10%(韓元升值·日幣貶值)的時候,韓國的出口則減少1.6%;另一方面,在2007年~2014年,則估計減少0.9%,主要是對汽車和鋼鐵產業的出口影響甚大。

  根據上述分析,日幣對韓元的外匯匯率變動,造成對韓國出口的增減,比過去日幣貶值時之影響還小,而現在它所影響的產業有所不同亦有限。此現象說明了日幣貶值對韓國企業的影響與以往相異。造成此現象之因素有,出口的相對價格、企業的海外投資、日韓的分工結構和企業的競爭力等。本論文以東亞製造業的國際分工網絡,特別是東亞的貿易結構與主要產業的分工構造,日韓企業的合作與競爭結構來做分析與探討。

講 題:安倍經濟學對日本以及台、韓產業之影響分析
發表人:魏聰哲(中華經濟研究院第三所副研究員)


  日本於1990年遭逢經濟泡沫破裂之後,民間消費不振導致通貨緊縮以及失業率的攀升,進而造成日本經濟成長率長期處於低迷的狀態,所謂日本經濟的「消失的十年」、「消失的二十年」的說法不脛而走。除了長期性因素之外,日本經濟近年也面臨「六重苦」的問題,包括了日圓升值、過高的法人營所稅 、因應自由貿易的腳步落後、勞動規範限制、減碳壓力以及電力不足等。為了解決造成日本經濟低迷的長期性與短期性問題,過去數次自民黨與民主黨內閣皆曾數次介入拋售日圓,希望從解決通貨緊縮問題的方向著手,逐步讓日本經濟復甦,然而卻都未能達到預期效果。

  2012年12月26日,以安倍晉三為首相的日本內閣正式成立,開始貫徹無限量貨幣寬鬆的金融政策,透過日圓短期大幅貶值來改善長期通貨緊縮狀態(如以通膨率超過2%為目標等),刺激民間消費,同時大量舉債增加公共投資帶動民間投資,進而促進產業競爭力的復甦;這樣的套裝型經濟政策被稱為「安倍經濟學」(Abenomics),又進一步衍生為「安倍經濟學的三支箭」。其中,安倍內閣特別希望透過本次貨幣寬鬆政策,擺脫過去日圓不合理升值與長期通貨緊縮現狀,並使日本國內企業能在出口競爭力層面上回到與海外企業公平競爭的局面。然而以無限量貨幣寬鬆政策帶動日圓急貶趨勢,或許可促使日本經濟短期呈現活力的狀態,卻也可能造成對其他國家產業出口競爭力之影響。基於上述背景,本研究首先將針對安倍內閣的貨幣寬鬆政策推動歷程與效果進行整理分析,以了解近期日本政府執行貨幣寬鬆政策的策略性基礎;其次,針對此次日圓貶值可能造成的日本國內外產業競爭力消長以及海外日商投資策略變動等議題進行分析,以了解本次貨幣寬鬆政策可能對日本產業帶來之正面或負面之影響;再其次,本研究將針對日本貶值對台、韓產業競爭力之影響進行分析;最後,將歸納上述內容並研析我國產業發展的因應對策。

議題三:安倍經濟學與台日合作策略

主持人:魏聰哲(中華經濟研究院第三所副研究員)
講 題:台日企業合作最前線
發表人:劉仁傑(東海大學工業工程與經營資訊系教授)

  1990年代以後,日本企業與台灣企業多以中國為舞台開始合作,近年則以台灣獨特的優勢為基礎,並以不一定要在中國活動為前提組成企業合作。舉例來說,增加中國的販賣網站和生產工廠、有效率地量產台灣企業的技術、以及台灣發達的供應商和網路都受到日本企業的矚目。同盟的成功條件之中,日台企業間的信賴關係非常地重要。日台企業合作的歷史淵遠,在中國進行事業合作的日台企業,大多是從以前開始雙方就有長期交流的經驗。但是,近年來引人注目的是,也有許多案例是以前沒有任何協助關係的日台企業。也就是說,日台企業之間具備比較容易構築信賴關係的這種特徵。

  除了日本企業與台灣企業合作並在中國擴大製造這種1990年代的構圖,我們更進一步主張透過日本企業和台灣企業的合作,來強化技術力、經營力。本報告以電子工學和工作機械事業的案例為根據,討論日台企業合作的現狀及最近越來越繁盛的幾件對日投資案例。

講 題:東亞新局勢與台日合作展望
發表人:溫蓓章(中華經濟研究院第二所研究員)


  台日合作有其長期的民間基礎。近年因安倍3箭改善日本國內製造環境,以及韓國、中國大陸、東協等東亞新局影響,擠壓台日民間合作意願。但在企業積極尋求海外市場成長利基的基礎之上,從政府角度觀之,若能搭配既有的國際合作計畫,推動對應的支持性台日合作,將有助於增進產業海外拓展效益。

  本文分析近年案例,探討日本政府推動國際合作的3模式,並推演進一步搭配台日合作,形成新型態的雙層合作架構,提出在此架構下的4類台日合作模式與效益。即便受到東亞新局擠壓空間,雙層合作架構下,仍有以下4項驅動因素能夠拉動台日合作:(1)新技術領域之台灣創新產品、(2)醫療照護範疇之台灣企業營運實績、(3)優勢技術下的台商經營能力、以及(4)政府支持的創投與信用保證基金等。本文提倡並期許:台日政府藉由推動新型態的雙層合作,可以提升各自推動國際合作之產業效益。

 
專題演講

テーマ:日本経済の立ち位置
發表人:下谷政弘(福井縣立大學校長‧京都大學名譽教授)
主持人:蘇顯揚(中華經濟研究院日本中心研究員)


 バブル経済の崩壊から低迷を経験してきた日本経済は、現在、世界や東アジアの中でどのような立ち位置にあるのか。「アベノミクス」ははたして有効なのか。

 戦前からの歴史スパンで考察すると、日本は長らく東アジアで「独り勝ち」の果実を享受してきた。しかし、今や「成長の時代」を終えてしまった。成長を支えてきた要因が作用しなくなり、バブル崩壊後に起きた環境変化も大きかった。「失われた20年間」にさまざまな構造改革が行われたが、もはや新たな成長要因は見いだせない。少子高齢化による国内市場の縮小や生産年齢人口の減少問題が加速化し、地方経済の疲弊も深刻である。日本の経済社会の安定性は厚い「中間層」の存在によっていた。それが今日、非正規労働者の増大(格差拡大)によってむしばまれている。

 アベノミクスは「3本の矢」を放つことによってかつての「成長の時代」を取り戻そうとしている。しかし、本年4月の消費税増税によって目論見は狂いはじめた。これからの日本経済は、蓄積されてきた高い技術力を資本として、産業の高度化や新分野での技術立国を目指さねばならない。さらに、地方分権や地域社会の活性化に取り組むべきである。

 また、「アベノミクス」には隠された4本目の矢がある。「戦後レジームの見直し(憲法改正)」という危険な矢である。日本社会は東アジアの一員としての近隣の諸国から尊敬される国にならねばならない。これこそが今後の日本経済が目指すべき立ち位置である。

 
議題一:安倍經濟學的機會與挑戰

主持人:溫蓓章(中華經濟研究院第二所研究員)
テーマ:アベノミクスの挑戦
發表人:蘇顯揚(中華經濟研究院日本中心研究員)


 1991年バブル崩壊後、「失われた二十年」と呼ばれる経済成長の停滞期に入った。1991年から2012年までの実質GDP成長率は年平均でわずか0.9%であったので、この期間は「ゼロ成長期」とも呼ばれる。「一度地獄を見た男」と言われた安倍晋三が、2012年12日26日に再び首相に就任した。安倍首相は、「リフレ政策(Reflation Policy)」という大規模な金融・財政政策を掲げ、大胆な金融緩和政策、機動的な財政政策、それに成長戦略からなる「アベノミクス」を実行した。アベノミクスが実施されて1年余りが過ぎ、円安・株高にともなう「資産効果」によって、GDPギャップのマイナス幅が縮小し、消費者物価上昇率がプラスに転じるという成果をもたらした。しかし、アベノミクスに反対する人たちは、アベノミクスは虚構であり、国民を「将来への期待」といった投機的思惑に依存させ、実体経済に大きな効果を及ぼさないと主張した。それにもかかわらず、多くの人は、日本経済を根本的な構造改革をしなければ、長期不況から脱出できないと考えている。

 「失われた二十年」は単に景気循環における景気後退局面という現象だけではく、産業の新陳代謝の停滞等によるTFP(全要素生産性)の低迷が要因だと思われる。アベノミクスは、「異次元金融緩和」の短期的な政策及び「新成長戦略」の長期的な政策を打ち出すことによって、「レジームチェンジ(Regime Change)」を行ったが、既得権益団体・政治団体からの圧力を受け、伝統、文化、思想に衝撃を与えたといった問題を抱えている。

 今後の日本経済の動向を見極める際に、安倍政権が長く維持するかどうかを考えるだけではなく、規制緩和、成長戦略の確実な実施、産業の新陳代謝の促進、そしてデフレ解消、給料の上昇、企業の資金調達の円滑化などを検討すべきだと考えられる。アベノミクスに反対する多くの学者・専門家たちは、金融・財政政策を批判したが、日本の構造改革に成長戦略が不可欠であるということには賛意を示した。それがアベノミクスの成功に最も重要な要素かもしれない。

講 題:テーマ:アベノミクスの日韓中小企業への影響–中小企業の海外進出を中心に–
發表人:黃完晟(九州產業大學教授)


 本報告の課題は、日韓の中小企業の海外進出を中心に、アベノミクスの日韓中小企業への影響を検討することである。

 問題意識として、そもそも、このような課題を提示する契機は、グローバル化の時代における中小企業の大変革が始まっているからである。日本の中小企業は企業数、従業員数、生産額、付加価値額などで、長年減少してきて、今後も量的な減少が予想される。日本では、このような現象は歴史的に初めてのことである。韓国の中小企業は、今まで量的な増加を示してはいるが、その伸び率は鈍化していて、日本に似通ってる展開が見込まれている。

 他方、日韓の両国では、海外進出している中小企業が急速に増え、その影響がますます強くなり、産業空洞化が言われて久しい。その中で、中小企業性産業でグローバル的に展開する企業が出現し、例えば、ニトリ、ユニクロ、(IKEA)などのように展開している。さらに、家具産業では、世界の大手約200社が需要の大きな部分を占めている。そのような傾向は、ますます強くなりつつあるとみている。要するに、地域や国で一部の企業が寡占化する傾向が強まり、それによって、中小企業性産業での企業間関係等が従来とは異なる「新しい体制」が成立しつつある。

 そこで、従来の研究では、中小企業とグローバル化との関連で、何を如何に捉えようとしてきたのかが、関心事であろう。要するに、グローバル化の本質(市場拡大)と中小企業の本質(資源不足下の経営、社長力で補充)を捉えたうえで、現実を直視し、理論的な枠組みを提示したうえで、現状と展望を描いてきたのか、といえば、はなはだ不十分であるといえよう。

 本報告では、次の4つの分析視角を中心に検討したい。①中小企業がグローバル化・市場拡大を如何に捉えて、海外進出を行っているのか、企業の成長・大手企業・グローバル企業への成長を見越して、従来の中小企業経営の枠を超えての展開を試みているのか、それとも中小企業のままを維持するために海外進出を行っているのか。②海外進出した結果、経営規模増大、競争上の地位の変化、企業間関係・取引関係の変化、などが如何に変わっているのか。③海外進出した中小企業自身は、戦略と仕事の増加・変化と組織が如何に変化しているのか。④中小企業の海外進出によって、本国と進出先で、当該産業と地域経済に、どのような影響を及ぼしているのか。

 本報告では、まず、日韓の中小企業の全体像について基本的な統計を通じて吟味し、両国の中小企業の論点がどこにあるのかを明らかにする。そこで、大きな影響を及ぼしているのが中小企業の海外進出であることを突き止める。

 次に、中小企業の海外進出の実態の概略について政府系機関の調査資料・統計などを検討し、急速に増加する中小企業の海外進出の全体像を描く。さらに、それを体系的に理解するために、理論化・類型化を試みる。それは、具体的な個別の中小企業の海外進出を位置づけしやすく、理解しやすくする。最後に、統計と理論をベースに敷いて、上記の4つの分析視角に焦点を置き、具体的な事例を取り上げ、中小企業のグローバル化がどの位置で進められているのか、如何なる限界を抱えて展開しているのか、今後どうなるのか、などを議論する。

 結論として、日本の中小企業は、アベノミクスの下でも、企業数などの減少が 続き、グローバル化が進み、産業空洞化の現象、中小企業の両極分解が進み、要するに、中小企業の大変革が始まっている。それに対し、韓国の中小企業は、アベノミクスの影響で、日本への輸出と第3国での日本製品との競争において不利になるといわれているが、それより、日本の中小企業に似ていく「韓国の中小企業の構造的な問題」の克服がより大きい課題であろう。なお、新興国では、中小企業の急速な成長が進んでいる。要するに、グローバル化について、中小企業は如何に捉え、対応しようとするのかが中小企業の新たな課題であると考えられるのである。

テーマ:日本ASEAN(東南アジア諸国連合)経済関係から見たアベノミクスの国際的発展戦略
發表人:任耀庭(淡江大學亞洲研究所所長)


 安倍政権の日本経済再生本部は2013年6月14日にアベノミクス第三の矢と言われる成長戦略を「日本再興戦略- JAPAN is BACK」と名付けた。産業競争力の向上を目的とした日本再興戦略は、三つのアクションプランによって構成されている。それは、日本の産業再生と雇用創出のための日本産業再興プラン、未来産業育成のための戦略市場創造プラン、そして経済の国際的な発展を支援するための国際展開戦略である。国際展開戦略の内容としては、戦略的通商関係及び自由貿易協定 (Free Trade Agreement/Economic Partnership Agreement, FTA/EPA)を構築して国際経済の統合を進め、官民一体による戦略的提携を通して農産物,インフラシステム、コンテンツ輸出を促進し、そして日本経済の持続的な成長を確保するための人材、資金を確保することが挙げられる。

 国際展開戦略において、ASEAN(東南アジア諸国連合)は重要な市場と同時に日系企業の成長基地でもある。安倍新内閣発足以来、閣僚たちが相次いで訪れており、首相本人も2013年11月19日までにASEAN10ヶ国を訪問している。安倍首相及び閣僚たちの度重なるASEANへの訪問は、ASEANとの経済関係の強化が日本再興戦略にとって重要な一環であり、アベノミクスにおけるASEANの重要性を表している。2012年9月11日、日本政府が尖閣列島を国有化してから、中国の反日ムードが高まり、日本製品に対する不買運動が度々起こり、現地日系企業の経営も打撃を受けた。安倍新政権はこの状況に対して、企業に対ASEAN投資を奨励した。対ASEAN投資は、グリーンフィールド投資の他、クロスボーダーM&Aも急速に増加しており、日本の企業が2013年に東南アジアの企業を対象に行った合併・買収(mergers and acquisitions, M&A)は99件と9,534億円までに上り、1985年以来最高の金額と件数であった。

 本報告は、21世紀以降、日本の自由貿易協定と海外投資の発展及びその要因から、アベノミクスが構想する日本とASEANの経済協力関係をまとめていこうと思う。日本と26の経済体系を対象に、国家貿易回帰分析の実証結果によって、日本にとってのEPA貿易効果は、EPA締約国の貿易創出効果、また非締約国が生み出した貿易転換効果であると証明した。日本とEPAを締結した国は、シンガポール、メキシコ、マレーシア、チリ、タイ、ブルネイ、インドネシア、フィリピン、スイス、ベトナム、インド、ペルー及び日本・ASEAN経済貿易緊密化協定(ASEAN-Japan Closer Economic Partnership, AJCEP)があり、その中でAJCEP締結国はASEAN10ヶ国である。13ヶ国の日本のEPA締約国検証対象の中で、ASEAN及びAJCEPは8ヶ国を占め、ASEANが日本の貿易創出効果にとってどれだけ重要な位置づけとなるか、言うまでもないだろう。

 対シンガポール、インドネシア、マレーシア、タイ、フィリピンのASEAN5ヶ国の全産業に対する直接投資の成長要因を検討していく中で、本報告は次のことを実証している。地理上の距離、貿易総額及び開放性等の経済貿易相乗約数が39.73%、日本のEPA、AJCEPのFTA約数が22.08%、両国の平均GDP格差及びレート等の経済発展格差に関する要素が17.11%となっており、日本EPA約数が対ASEANへの直接投資が重要性を増している。対ASEAN5ヶ国の全産業に対する直接投資や両国のGDP積、貿易総額、開放性やAJECP等の要素は統計係数で正の値を示しており、それらの要素が強くなるほど日本の直接投資が促進されることを表している。GDP格差や距離等の要素は統計係数で負の値を示しており、それらの要素の効力が弱まるほど日本の直接投資が促進されることを示している。

 
議題二:安倍經濟學的影響

主持人:任耀庭(淡江大學亞洲研究所所長)
テーマ:円安と韓国企業の輸出競争力、東アジア製造業の分業ネットワーク
發表人:吳銀澤(育達大學應用日語系主任)


 日本の安陪内閣は、いわゆるアベノミクスといわれる「政策は大胆な金融政策」、「機動的な財政政策」、「民間投資を喚起する成長戦略」を柱とする経済政策を実施し、大規模金融緩和によって、2012年下半期から日本は急激な円安と転じ、日本と多くの産業分野で競争関係にある、韓国経済・産業・企業への影響が注目されるようになった

 韓国銀行(2014)とKIET(2013)の分析によると、ウォン/円の為替変動と韓国輸出量の弾力係数の推定値は、2000年~2014年第二四半期の間は0.156で、2007年から2014第二四半期の間は0.093であると推定される。つまり、2000~2014年の場合、ウォン/円の為替レートが10%下落(ウォン高・円安)した場合、韓国輸出は1.6%の減少、その反面、2007~2014年の場合、0.9%の減少に止まると推定し、産業別には自動車と鉄鋼産業の輸出への影響が大きいと分析している。

 以上の分析結果を踏まえると、日本円と韓国ウォンの為替レートの変動による韓国の輸出の増減は過去の円安に比べて小さくなり、その影響も産業別に異なり、2014年現在、より限定的であると考えられる。それは円安による韓国企業への影響が以前と異なる様相を呈していることを示すものであろう。その要因については輸出の相対価格、企業の海外投資、日韓の分業構造、企業の競争力などが挙げられているが、本稿では東アジア製造業の国際分業ネットワーク、特に東アジアの貿易構造と主要産業の分業構造、日韓企業の協力と競争構造から試論的に解明することである。

テーマ:アベノミクス「第一の矢」による日本および台、韓産業への影響と政策的示唆
發表人:魏聰哲(中華經濟研究院第三所副研究員)


 日本経済は1990年のバブル崩壊後、消費不振がデフレ及び失業率の上昇を招き、さらには経済成長率の低迷をも引き起こした。そのため、「失われた10年」「失われた20年」という呼び方が定着した。長期的要素の他、日本経済は「六重苦」といわれる問題に直面している。その「六重苦」とは、円高、高い法人税、自由貿易協定への対応の遅れ、労働規制、CO2排出量削減の強制、電力不足を指している。これら経済低迷の長期的や短期的な問題の解決をめざして、過去に自民党や民主党の内閣は幾度かにわたって為替介入を行い、円安を進めてきた。デフレの解決により段階的な日本経済復興を目指しているが、期待される効果はまだ得られていない。

 2012年12月26日、安倍晋三内閣正式が成立した。安倍内閣は、円安による大胆な金融緩和政策、機動的な財政政策および民間投資を喚起する成長戦略など「三つの矢」からなるパッケージ型の経済再生政策を打ち出した。これは「アベノミクス」といわれている。このような「アベノミクス」を通してデフレによる長期的な経済不振から脱出しようとしている。こうした経済政策(特に第一の矢)によって日本国内の「株高」、「輸出競争力の強化」や「為替利益」という即時的な経済効果をもたらした。しかし、日本産業へのマイナス影響と実際上の問題も浮き彫りになっている。円の急激下落によって日本企業の輸出競争力を高める一方、韓国と台湾などアジア近隣国の産業は、日本企業からの脅威も感じつつある。今回の報告は「アベノミクスの第一の矢」、「日、韓、台産業競争力」をキーワードとして日本経済の新しい動向を紹介し、台湾産業発展への示唆も提示する。

議題三:安倍經濟學與台日合作策略

主持人:魏聰哲(中華經濟研究院第三所副研究員)
テーマ:日台ビジネスアライアンスのフロンティア:台湾企業の対日投資事例
發表人:劉仁傑(東海大學工業工程與經營資訊系教授)


 1990年代以降、日本企業と台湾企業が中国を舞台にアライアンスを組むことが多くなった。近年では台湾のユニークな優位性に基づき、必ずしも中国での活動を前提にしないアライアンスも現れている。たとえば、中国における販売ネットワークや生産工場に加え、効率的に量産を行う台湾企業のノウハウ、台湾における発達したサプライヤーのネットワークが日本企業から注目されている。アライアンスの成功条件については、日台企業間の信頼関係が非常に重要であると指摘できる。日台ビジネスアライアンスの歴史は長く、中国で提携事業をおこなっている日台企業の多くは、それ以前に台湾において長期交流の経験を持っている。しかし、近年では事前に何ら協力関係を持っていなかった日台企業が提携していくケースも目立ってきている。つまり、日台企業には比較的容易に信頼関係を構築できるという特徴があるといえよう。

 日本企業が台湾企業と組み、中国で製造を拡大するといった1990年代の構図から、さらに進んで日本企業と台湾企業の連携による技術力・経営力強化になるとわれわれは主張している。本報告はエレクトロニクスや工作機械のビジネス事例を踏まえ、日台ビジネスアライアンスの現状、とくに最近盛んになりつつある複数の対日投資事例について論じる。

講 題:東アジアの新しい局面と日台協力の展望
發表人:溫蓓章(中華經濟研究院第二所研究員)


 日台間における協力は民間レベルにおいては長い歴史がある。近年、アベノミクスの戦略である三本の矢によって、国内の製造業の環境が改善され、韓国、中国、ASEANなど東アジアの新しい局面が、民間レベルでの日台協力の動向に影響し、その低迷へとつながっている。しかし台湾企業は積極的に海外ニッチ市場の成長を追求しているため、台湾政府の立場から見て、もし既存の国際協力計画と、それに対応するサポート的な日台協力を結合、推進出来るのであれば、海外産業開拓収益の増加に有効であるだろう。

 本報告は近年の事例を分析し、日本政府が推進している国際協力の3つのモデルを検討し、より一層日台を結び付ける協力体制のあり分、新たな形態の二層協力構造の形成、その構造を基とした4種類の日台協力のタイプを提案していく。たとえ東アジアの新しい局面からの圧力を受けたとしても、この二層協力構造の下では以下の4項目が日台協力を促進させる原動力となる。その4項目とは、新技術領域において台湾が作り出した産品、医療看護の範疇における台湾企業の運営実績、台湾企業が持つ強みとなっている技術に関する経営能力、そして台湾政府がサポートしているベンチャーキャピタルと信用保証基金などである。本報告では、日台政府が新形態の二層協力を推進させることによって、それぞれが国際協力している産業収益の向上につながることを提唱し、それに期待している。