主講人:小峯和明(立教大學名譽教授) 講 題:繪卷初探–『百鬼夜行繪卷』的世界
在為數眾多的日本文化中,特別能夠持續產出優秀作品,並開闢出獨特世界的,便是繪卷。繪卷源自中國,作為漢字文化圈的一環可謂亞洲的共通文化,但日本繪卷的質與量尤為突出。將紙橫向拼貼成完整的一幅畫,接著用右手捲起,再用左手一邊慢慢打開一邊觀賞,畫中內容躍然紙上。栩栩如生的繪畫世界在眼前展開,瞬間吸引觀者的目光。
繪卷依其內容可分為兩大類,一是以故事為藍本,二是沒有故事性的圖卷(畫卷),而以故事為藍本的繪卷才是饒富趣味。從《源氏物語》開始,繪卷融入了各式各樣的故事和傳說,如戰爭故事、寺社沿革、高僧傳記、中國故事等等,從古至今跨越時代,橫亙所有的文學類別,造就出文字和繪畫渾然一體的獨特世界。現今,日本的動漫畫在世界上廣為流行,其雛形可以說就在繪卷。
我將先概說何謂繪卷,以及繪卷的閱覽方式、繪畫方法等,再以近年妖怪熱潮原點的16世紀(室町時代)作品《百鬼夜行繪卷》為例,並且聚焦含故事本文的別本──Spencer collection本,從故事和繪畫的關係、妖怪圖像學等各種角度,來解讀探索繪卷的魅力。
講 師:小峯和明(立教大学名誉教授) テーマ:絵巻への招待–『百鬼夜行絵巻』の世界
数ある日本文化の中でも、とりわけ優れた作品を生み出し続け、独自の世界を切り拓いたのが絵巻の分野である。絵巻そのものは中国に始まり、漢字漢文文化圏の一環としてアジアに共通するが、日本のそれは質量ともに群を抜いている。紙を横に貼り継いでまるめて、右手で巻き取り、左手で少しづつ開きながら見ることで絵に動きが出る。躍動感あふれる絵画の世界が繰り広げられ、見る者をその世界に引き込んでいく。
この絵巻には物語をもとにするものと、そうでない図巻(画巻)とに大別されるが、何と言ってもそのおもしろさは物語系の絵巻にある。『源氏物語』をはじめ、数々の物語や説話をはじめ、合戦もの、寺社縁起、高僧伝、中国故事等々、古代から現代に至るまで時代を越えて、あらゆる文学ジャンルにわたっており、文学と絵画が一体化した独特の世界が展開する。今日、日本のアニメやマンガが世界中に広まっているが、その原型が絵巻にあると言ってよい。
ここでは、まず絵巻とはどういうものか、絵巻の読み方、絵画の方法などについて概説し、具体例として近年の妖怪ブームの原点ともいうべき16世紀(室町時代)の作とされる『百鬼夜行絵巻』をとりあげ、物語本文(詞書)のついた後世の異本として特異なスペンサーコレクション本を中心に、物語と絵画の関係、妖怪の図像学等々、様々な角度から読み解き、絵巻の魅力を探ってみたい。
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