日本学研究叢書4
本書は、日本中世文学の代表的作品、『沙石集』と『徒然草』との両書における儒家典籍・道家典籍及び仏教典籍の受容の様相を綿密に考察したものである。本文だけでなく、古注釈書の内容に注目し、『老子河上公注』『論語集解』『論語義疏』などが『沙石集』や『徒然草』に多大な影響を与えていることを実証した。また、中世において儒釈道三教一致の時代思潮をも視野に入れ、あらためて本文検証・典拠考察を行いつつ、『沙石集』と『徒然草』両書の相互関係をも検討した。本書は従来の研究から踏み出し、新見を提示している。日本漢文学・中世文学研究に新たな刺激を与える論考である。 本書旨在探討日本中世文學代表作──《沙石集》與《徒然草》兩書涉及中國儒家、道家與佛教典籍及其思想的所呈樣貌。本書不僅關注文本章句本身,更從鎌倉時期漢籍東傳日本的時代背景與當代的閱讀文化著手,論證《老子河上公注》、《論語集解》等古注釋書之影響。亦以日本中世盛行的三教一致思想為基礎,重新檢視文本、考證原典,進而探討《沙石集》與《徒然草》兩書的相承關係與發展關聯。本書內容跳脫以往研究的窠臼,提出新的創見,對現今日本漢文學、中世文學研究等領域,皆具相當大的激勵作用。 |
|