第三回台湾大学・関西大学大学院生合同発表会
活動花絮
日期:2017.4.22 | 單位:臺灣大學‧關西大學
    

   

   

   

   

   

   
第三回台湾大学・関西大学大学院生合同発表会
日期:2017.04.22 | 單位:臺灣大學日本研究中心
第三回台湾大学・関西大学大学院生合同発表会
 2017年4月22日、「第三回台湾大学・関西大学大学院生合同発表会」が台湾大学文学院会議室において開催された。開会の挨拶では、台湾大学日本研究センター主任徐興慶教授が「松浦章・中谷伸夫両教授のご尽力で、さまざまな提携が実現したことに感謝したい。また、発表会の論文集を発行できたことで、若手日本研究者の育成という目標の上で新たな一歩を踏み出すことができたのではないかと思う」と述べ、本年度で退職する辻本雅史教授へも惜別と感謝の意を表し、和やかな雰囲気で発表会が始まった。

 今回の基調講演は、辻本雅史教授と松浦章教授の2本立てである。辻本教授の講演は日本の「17世紀のメディア革命」をふまえ、貝原益軒と石田梅岩の思想の意味を、知の伝達のメディアの視点から比較して論じる。松浦教授は現在でも世界で名を馳せる台湾烏龍茶をテーマに、日本統治時期はどのように世界各国から来る商船で世界中に輸送していたのか、この時期の台湾の港の発展と国際貿易について具体的に解説した。

 基調講演後は大学院生による発表があわせて8篇あり、両校のさまざまな分野の優秀な学生と教授陣による熱心なディスカッションと交流が行われ、大変実りある会となった。最後は、台湾大学日文系主任の范淑文教授が参加者の積極的な参加に感謝を述べ、また今後のさらなる発展を祈願し、今回の発表会は幕を閉じた
基調講演

発表者:辻本雅史(臺灣大學日文系教授兼日本研究中心執行委員)
テーマ:益軒と梅岩―民衆のための学の争奪―

発表者:松浦章(關西大學名譽教授)
テーマ:日治時代台湾烏龍茶と汽船の海外搬出

論文発表(一)

発表者:坂本美樹(關西大學大學院東亞文化研究科博士後期)
テーマ:平安時代の〈歌道〉と〈魔〉

発表者:李志鴻(臺灣大學歷史學系博士班)
テーマ:八世紀東亞佛教王權與女帝:以孝謙天皇為中心

発表者:吳慈芳(臺灣大學日本語文學系碩士班)
テーマ:西川満のエキゾチシズムにおける女性幻想―「楚々公主」を中心に―

論文発表(二)

発表者:豊田郁(關西大學大學院東亞文化研究科博士後期)
テーマ:『歐洲藝術巡禮紀行』にみる国画創作協会同人の欧州遊学

発表者:原田喜子(關西大學大學院東亞文化研究科博士後期)
テーマ:柳宗悦の展示創作過程−日本民藝館−

論文発表(三)

発表者:曹悦(關西大學大學院東亞文化研究科博士後期)
テーマ:清代中国篆書書法在日本的接受情況

発表者:高絵景(關西大學大學院東亞文化研究科博士後期)
テーマ:晩明書風の変更について

論文発表(四)

発表者:何娟娟(關西大學大學院東亞文化研究科博士後期)
テーマ:簡述清末廣西省引進日本版紙幣

発表者:趙思倩(關西大學大學院東亞文化研究科博士後期)
テーマ:19世紀英國之中國綠茶的檢測報告-以英國早期化學分析法與偽綠茶爲例

発表者:李盈君(臺灣大學日本語文系學系碩士班)
テーマ:台湾における日系外来語に関する考察-「ゆるキャラ」を例に

発表者:張文聰(台湾大学人文社会高等研究院専任助理)
テーマ:清代中国篆書書法在日本的接受情況

発表者:高絵景(關西大學大學院東亞文化研究科博士後期)
テーマ:晩明書風の変更について

論文発表(五)

発表者:呉征涛(關西大學大學院東亞文化研究科博士後期)
テーマ:日治時期臺灣木炭產業的發展狀況初探-以《臺灣日日新報》爲中心

発表者:陳偉智(臺灣大學歷史學系博士班)
テーマ:攝影作為民族誌方法:日治臺灣殖民地人類學的寫真檔案