臺灣大學‧關西大學第一回研究生共同發表會
關西大學研究生共同發表會 活動花絮
日期:2015.3.27 | 單位:臺灣大學‧關西大學
     



關西大學研究生共同發表會
日期:2015.3.27 | 單位:臺灣大學‧關西大學
 開幕式及び学術協定調印式
 2015年3月27日、関西大学との大学院生合同研究発表会が台灣大学文学院会議室において開催された。開幕式では、日本研究センター徐興慶主任より「若手研究者の育成に向けて、共に努力していきたい」と挨拶。

 同研究会では、関西大学東西学術研究所と台灣大学日本研究センターとの学術協定調印式が行われ、関西大学同研究所長中谷伸生教授より、以下の御言葉を賜った。

 私は松浦先生から引き継ぎまして現在の東西学術研究所所長をつとめております。中谷です。このたびは台湾大学との連携ということで、理想の幅広い、深い研究活動に参加できるのではないかと思っております。時はまさに東アジアの文化研究をどのように拡大していくかという課題を直面されております。東アジアの国々は政治的にいろいろな緊張関係にあります。しかし、政治というものは浮き沈みはありますので、本音出しましては仲良くになればいいと思います。われわれは学術研究を通じて東アジアの交流を深め、相互理解を深めていくという使命をもっております。政治は変動がありますが、われわれの学術研究というものは静かに生き長く、深く続けていくものだと考えております。そして、私たちの役割は学術研究だけでなく、政治的に様々な問題が生じていく、中でわれわれ研究者が人的交流を重ねてしっかりとその絆を深めていくことは、私たち研究のもうひとつの使命ではないかというふうに考えております。今後とも一層の研究の深化と人的交流によって信頼感を畳めていきたいというふうに考えております。よろしくお願いいたします。ありがとうございます。
基調講演と論文発表
 本大会は関西大学の中谷伸生・松浦章両教授の基調講演に始まり、その後5つのセッションに分かれて院生による論文発表が行われた。

 発表テーマは主に日本文化や思想と関わるもので、それぞれの発表に対して教授陣や参加者から多くの質問やアドバイスが寄せられ、時間の許す限り討論がなされた。院生にとっては学内外から様々な意見をもらい、大きな収穫となり、そして両大学研究センターにとっては学術提携の良いスタートとなった。プログラムの詳細は以下の通りです。
論文発表①

発表者:裵洙淨(関西大学大学院東亞文化研究科院生)
テーマ¬:柳宗悦の「『自由なるもの』について」に関する一考察─楽と井戸茶碗を中心に─

発表者:村上敬(関西大学大学院東亞文化研究科院生)
テーマ:円山応挙の空間表現について

発表者:下出茉莉(関西大学大学院東亞文化研究科院生)
テーマ:南蛮漆器の聖龕について

論文発表②

発表者:賀子芸(台湾大学日本語文学系碩士班)
テーマ:社会運動史の一考察―謝雪紅の理想と抵抗―

発表者:劉品宜(台湾大学日本語文学系碩士班)
テーマ:徳富蘇峰と中江兆民における自由民権論-『将来の日本』と『三酔人経綸問答』を中心に-

発表者:張俊麒(台湾大学歷史学系碩士班)
テーマ:吉野作造超越本國中心主義的足跡―人格、情感與人際的視角

論文発表③

発表者:施燕(関西大学大学院東亞文化研究科院生)
テーマ:大和絵と中国―源豊宗の「秋草の美学」を踏まえて―

発表者:中島小卷(関西大学大学院東亞文化研究科院生)
テーマ:日本と台湾の共鳴する近代美術

発表者:豊田郁(関西大学大学院東亞文化研究科院生)
テーマ:土田麦僊《舞妓林泉図》考

論文発表④

発表者:ダンティーハー(関西大学大学院東亞文化研究科院生)
テーマ:江戸時代日本と安南との通交関係について

発表者:原田喜子(関西大学大学院東亞文化研究科院生)
テーマ:大礼博における「民藝館」と他の出品物の展示方法の比較について

発表者:郭楠(関西大学大学院東亞文化研究科院生)
テーマ:清国窯業調査報告に見る景徳鎮磁器の原料と造坯

論文発表⑤

発表者:殷婕(台湾大学日本語文学系碩士班)
テーマ:竹内好におけるアジア認識ー二つの魯迅像をめぐって

発表者:鄒評(台湾大学日本語文学系碩士班)
テーマ:平田篤胤の『新鬼神論』の射程

閉幕式
 閉幕式では日本研究センター副センター長林立萍教授が、「日本研究センター設立1周年を迎え、このたび、関西大学東西学術研究所との学術協定で、若手研究者の育成という目標にまた一歩近づけた」と喜びを申し上げた。